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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

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2018-10-11 | 江國香織




江國香織
『すいかの匂い』★★


夏のホラー 
ちょっと肌がザワっと?
最初の数作品を読んだ後、放置している内に蒸し暑さは残るけど秋へ。
蝉の声もいつしか消え、猛暑日を記録していた日は遠くなり、
夜の涼しさと鈴虫の鳴く声、陽の短さに店頭に並ぶ秋冬物
そう言えば今年すいか食べたかな・・
そんな記憶すら過去へと飛ばされてゆき消滅

『象の消滅』
「ハルキスト」と言われ憤慨して、そのままの感情をぶつけた。
逆ギレって言葉は存在しないのかな。
わたしの周りの男子は穏やかさんばかり。
やんわりやんわり
でも意外や言ってることは辛辣?



『あげは蝶』強烈だった。
もし電車を降りていたら?この人はどう描くのだろう。

夏の陽射し お昼寝 花火大会
そういう幸せを経験することなく年老いてゆく。




























朝の外環から常磐道へ。
分岐点が新しくなったのか合流の合流・・
名残惜しい気持ちにさせるような暑さを満喫するが如く大洗へ。
ギリNOウエット
ガツガツ乗るんじゃなく、ただ波に揺られて過ごすのも気持ちよく。
せっかくの最新本を持参するも見ることはなかった。














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2018-10-10 | 江國香織




江國香織
『物語のなかとそと 江國香織散文集』★★

最新刊
江國香織散文集


しばらく江國香織絶ちしようと思った。
あまりにも読み過ぎたからか、新鮮さが全くない。
正直「苦」にもなってしまい、挫折しまくり(『すいかの匂い』同様)
ちょうど体調不調だったのも理由の一つかもしれない。
・・・

メンタル メンタル


「離婚」の文字にちょっと驚いたけど、そう散文だから全てが真実とは限らない。
都合がよいのか悪いのか 捉え方一つよね。










ガラッと趣向を変えてみよう!
おすすめされた『百年法』スタート→














































Happy Birthday!!!


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2018-09-04 | 江國香織




江國香織
絵:いわさきちひろ
『パンプルムース!』★★★


まだまだ知らない本がある。
はじめてのオールひらがな詩画集

ぱんぷるむーす!
お菓子のイメージそれは最後がむーすだから。
(意外なものだったけど)



---



おともだち

わたしがおばあさんになって
あなたがおじいさんになっても
もしおともだちでいられたら
ときどきいっしょにあさごはんをたべましょう
うみべて゛
 (もしそこがうみのそばなら)

あしもとにはかいがら
そしてりゅうぼく
そのあといっしょにおよぎましょう
おそろいのみずぎで
 (はでなやつがいいな)

おおきなパラソルをたててくれる?
しわしわのてをつないで
おそろいのうきわで








---




























あぁこのままそばにいてほしい。
やっぱりふんわりやわらかなあなたがいい。

とおもっていたんだけど・・




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2018-08-10 | 江國香織




江國香織
『流しのしたの骨』★★★+


ちょっと風変わりな?家族のお話
キャラがたっていてその自然な描写力に感心せずにいられない。
姉も弟もそして本人含む家族全員がそれぞれの生き方を全うしている。

平やかな心

しかし出逢った男子に「そろそろ性交しない?」って誘う場面がよい。
あるがままに生きる。
もっと楽になってよいんじゃないって。
プライドが邪魔をするってよく言うけど、
わたしが突破しなくてはいけない壁は多分それ。
だって受け入れてくれるのは分かっている。
近づく距離に自然にストップをかける。



---



リップクリームは唇を守ってくれる。つめたい風や街の埃や、乾燥や殺菌やその
他様々な悪いものから。



「そろそろ肉体関係をもちましょう」



「大切なのは幻想を抱かないこと。それに相手を間違わないことね。心配しなくても大丈夫。みかけほど悪いものじゃないのよ」



「わからないけど、あのひとはわたしの運命のひとじゃないもの」
それだけははっきりしているの、と言ってころころと笑う。



空気の澄んだ、ぱりっとした朝。



「青い空」

「母さん、みて、雲がきれい」
比類なくまっ白な、意志的な感じのする雲だった。



「たぶん、わたしはうたがい深いのね。どうしても信じられないの」



素晴らしい、は母の得意の言葉だ。素晴らしいニュース、素晴らしい映画、素晴らしいお天気、素晴らしいフィレ肉




---




























しかし今朝の夢はひどかった・・(うんにテロ→有楽町線)



https://jp.opusonewinery.com/
「帰省したら飲ませてやるよ」だって!


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2018-07-05 | 江國香織




江國香織
『なかなか暮れない夏の夕暮れ』★★★★


その作家さんによって色があると思う。
昔から愛読している作家さんだとこの人はこんな文を書かないとか。
利き酒じゃないけど、利き文って言うのかな?
しばし迷走して記憶巡りをしたけど、下記の抜粋もそう。

江國さんらしさがちりばめられた世界


ワンコのこともあって、読み終わるまで3度ほど読み直した。

本に没頭する、その世界に惹き込まれる。
誰にも邪魔してほしくない。
今の環境は理想的過ぎて、でもあと何年?

昨夜は深夜まで録画した『鄭道伝』を3時間ぐらいみてた(^▽^;)








---



関わるべきではない、と本能が告げていた。

トビアス・ニーベリは雪の積もった裏庭にでて、白い息を吐きながら、立ったままコーヒーをのんだ。空気のひきしまった晴れた朝で、積もった雪の表面が、砂糖のようにきらめいている。関わるべきではない、とニーベリはもう一度自分に言い聞かせる。



ソフトクリームは、いったん手にしたら倦まず弛まずたべ進めなくてはならない。
それは雀と稔とのあいだの不文律だ。



「でも、人ってほんとに死ぬんだよな、みんな、いつかは」
あたりまえの感慨が、つい口をついてでた。
「うん。こういう列車でさ、いきなり喉を掻き切られることだってあるわけだから」
大竹はぎょっとする。
「何だよ、それ」
窓の外は、深く青い夕暮れの街だ。








「どうするんだよ、何でそんなことするのかな。妊娠したらどうるすんだよ。これ以上、子供は禁止だって言っただろ?どうして懲りないんだよ」
弱々しい声になった。
「だって、じゅんじゅんだよ?五十の女は、普通、妊娠しないよね」
それは、まあ、そうかもしれない。そうかもしれないが、ほんとうに絶対、確実にしないのかどうか、大竹にはわからなかった。








夕方の空は薄青く、雀がたくさん電線にとまっていた。髪が風に揺れると、まだ美容室の匂いがする。



「誰かを好きになると、人は奇妙な人格崩壊を起こすことがある。突然ヴェジタリアンになったり、それまでとは違うタイプの服や靴や下着を買い込んだり、自転車通学を始めたり、いきなりワイン通になったり、支持政党が変わったり――。」



″きみたちはどう生きるか″








「いいよな、お前は失う女がいないから気楽で」








「規則はときどき破るためにあるのよ。そんなの常識でしょう?」



---








「リアルな50代の人々を書いてみたかったんです。私の周りの同年代を見ていても、身辺ちっとも落ち着いてなくて、離婚する人もいれば、合コンに行く人もいる。50代って人生で言えば夕暮れ時、暮れてきてもいい年頃なのに、実際にはなかなか暮れない(笑)。それでいて、若い頃のように名前をつけられる関係にこだわらなくなるから、友情のセックスがあってもいいし、結婚しない恋人同士もあり。人間関係も生き方も、自由になっていくんだと思います」


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2018-06-14 | 江國香織


江國香織
『ホリー・ガーデン』★★★★

ちょうどニ年前に読んでいた らしい。
いや らしい じゃなく読んでいた。
道理で記憶があったわけね(ちがった意味で(汗;))

こういうあてどない話 好き。

サキとゆかじゃないけど、わたしはどっち?って考えてしまう。



次回の読書会メンバとの交換時に貸そうと思ってる。
どんな反応するかちょっと楽しみ。

自宅の本棚を「プライベートの不可侵領域に築かれた自分の城」とあって、外見じゃなく内面を見られてる感
まず自宅に招く時点で開いているってことかもしれないけど、
お友達でも知人でも人の本棚を眺めるのはおもしろい。
自然と共通項を探してしまうし、新たな一面も+




























目の保養な社内一のイケメンに(神!ダントツ一位で二位がいない・・と言い合っている)
「お先失礼します」と言われ小さくガッツポーズ(笑)
あぁそれだけでそれだけで。
最近彼女が出来たらしい(情報通)
幸せなのね~
しかし一年ぐらいのブランクだったらしく・・ってことはチャンスはあったの?
ないないないない
独り突っ込む午後7時★NO残業Day★





さて深夜便でいってきます!
羽田まで送ってくれるって「やさしい!」まぁそれを狙っていたんだけど(笑)

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2018-05-28 | 江國香織


江國香織
『すみれの花の砂糖づけ』★★★

自然と避けていた本
今注目

題名のすみれの花の砂糖づけっていうお菓子は存在するらしい。
食べてみたい?
・・ううん遠慮しておくわ



---



無題

どっちみち
百年たてば
誰もいない
あたしもあなたも
あのひとも



---

この詩どこかで聞いたことある。






























昨夜のモナコGPは平和なレースであっけなく・・
よいんだけど、どこかで期待してしまった。
渋谷は若者だらけで「人口密度高いね~」って驚いたけど、
終電ぐらいにお店を出たら若者が消えていた(笑)
たまにはスポーツバーもよきよき。
世代的にも合っていて、大人な観戦スタイルにしっくりきた。
「トロロッソ・ホンダが入賞してよかったね」
ガスリーの見事なタイヤマネージメントとハイペースで7位入賞!

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2018-01-12 | 江國香織




江國香織
『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』★★


余裕持って空港に着いているのに・・
牛タン食べてビール飲んで な~んてしている内に
結局搭乗口まで走る走る・・
また最後かも・・と駆け込んだら
「お客様、ただいま10分ほど案内が遅れております」
脱力~
そこからUターンして本を探しに。
文庫が新刊で出ていて残りの一冊だった。
なぜか東野圭吾の本ばかりがたくさんあって人気なのか、お店の人の趣味なのか・・
羽田南ウイング

江國香織を機内で読む読む

たくとね・・
あとおじいさん(おじさん?)


めくるめく世界
またしても相手の勢いをそいでしまった。ごめんねチャンさん。
それでもめげずにってドラマの影響ね。
『彼女はキレイだった』



---



「とても楽しかったです。いたれりつくせりにしていただいて」



---



心はいつも彼のそばにあるのだから、身体だけひき離しておくのは無理なのだった。



---



「冗談じゃない、冗談じゃない、冗談じゃない」

呟いても怒りはさっぱり湧いて来ず、漫然とかなしいだけだった。頭がおかしくなりそうだった。ひょっとするともうなりかけているのかもしれない。



---



「うっかり、ほんとうにうっかり、忘れちゃったの」



---



(どこ?)(ここ)

じゅうそくするとときどきそうなるように、ねむい、とかんじる。きもちがよくてねむい。せかいはしずかで、でもにぎやかで、まわりじゅうにたくさんのいきづかいがある。



---



(おきてる?)
(おきてない)

(おきてるね)
(おきてない)

(おきてるじゃん)
(おきてない)



---



真雪

夫とか、妻とか、名前がついた途端になんだかしらける、

このままでいいのだ。このままで、あとは、もし子供ができたら完璧だ。家族じゃなくても構わなかった。一人の男と一人の女と一人の子供。


次はいつ会えるの、とは尋ねない。



---



「時間が必要だと言うのなら、時間をあげればいいじゃないの」

「相手の言葉が信じられないなら、結婚なんてすべきじゃないと思うわ」



---



泣いて優しくしてもらうのは恥かしいことだ。優しくしてもらいたくて泣くわけじゃないのに。あのときはがまんできなかった。



---



「涼しいところに旅行に行かれたらいいでしょうね。どこだろう、アイスランドとか?」



---



























お誕生日旅行










SNOWがツボで盛り上がった!
美顔もあるけど変顔がツボ!



もはや誰だか分からない・・(笑)


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E

2017-08-20 | 江國香織


江國香織
『つめたいよるに』★★

短編集

デューク
夏の少し前
僕はジャングルに住みたい
桃子
草之丞の話
鬼ばばあ
夜の子どもたち
いつか、ずっと昔
スイート・ラバーズ
朱塗りの三段重
ラプンツェルたち
子供たちの晩餐
晴れた空の下で
さくらんぽパイ
藤島さんの来る日
緑色のギンガムクロス
南ヶ原団地A号棟
ねぎを刻む
コスモスの咲く庭
冬に日、防衛庁にて
とくべつな早朝



緑色のギンガムクロス








晴れた空の下で




































お盆休み最後は伊豆下田へ。
都内と違って曇り晴れ「当てたね~」 

(行き)伊豆中央道~修善寺道路
(帰り)熱海ビーチライン~真鶴道路~
東名の渋滞を回避したいがためDHCを出たのが10時
今回は左手運転チャレンジ☆びゅんびゅん雨の中
全ての料金所ETCにしたらよいのに・・未だに現金って・・




























--------



「ノーというのは簡単だ。イエスというから難しい」
世界を肯定的にとらえるのは本当に難しい。
好きなものを持っているのは楽しい。好きな人がいるのはうれしい。しかし、その喜びはいずれ悲しみに変る。好きなもの、好きな人はいずれ消えてしまうのだから。だから、好きなものをたくさん持っている人ほど、悲しみもふえる。



運命を変えることはできませんが、挑むことは出来ます。

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2017-07-26 | 江國香織



江國香織
『こうばしい日々』★★

「こうばしい日々」は平成二年九月あかね書房より、
「綿菓子」は平成三年二月理論社よりそれぞれ刊行された。

初読?
ラドクリフと混同してる?

古本の匂い。



---



空が青くて、ほんとうに気持ちのいい朝だった。








僕は野球場が大好きだ。

野球場で僕がいちばん好きなのは空なのだ。夕方からゆっくり夜に変わっていく空。夜は、野球場のかたちに、まぁるく降りてくる。選手も、観客も、球場ごとすっぽりと夜に抱かれる。

「いつかホエールズの試合をいっしょにみようぜ。横浜でさ、しゅうまいべんとう食いながら」








「男の子っていういのはきかれたことにこたえるだけかと思っていたわ」
「どうして」
「どうしてって、どうしてかしらね。女の子がよけいな質問ばかりするようにできているから、男の子はこたえるだけですむんじゃないかしら。昔からね」
昔って、どのくらい昔だろう、と僕は思った。








「白夜」

「でも子どもなんてつまらないわねぇ。みんな遠くへ行っちゃって、よこすのはバースディカードとクリスマスカードだけだもの」
「ふうん」








「小春日和だな」

午後一時の海はいちめんに光りのつぶをたたえ、さらさらとおだやかにかがやいている。

「海って素敵よねぇ」


すでに暗緑色になってしまった海は、西日をいっぱいうけて、鏡のくずを散らしたようにみえる。







「タイミングって、とても個人的なものなの」








つめたくて深くて清潔な、空気の匂いがした。



--- 



目がさめるとばかみたいに晴れた夏の朝で、私はぐったりくたびれていた。


ごはんのあと、たたみにうつぶせになって虫の声をきいていたら、おばあちゃんがそばに来てすわった。たたみは、さらさらして気持ちがよかった。

「女って、哀しいね」
私が言うと、おばあちゃんはびっくりした顔をした。








「誰かをほんとに好きになったら、その人のしたこと、全部、許せてしまうものなのよ」



---




























ジャスティン来日中止・・
このPV目が離せなくなる https://www.youtube.com/watch?v=RqcjBLMaWCg

 


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