さだまさし
『アントキノイノチ』★★★★
さだファン?としては久々に手にした『解夏』以来かも。
通勤読書2冊目
映画化されたのもあり文庫本表紙はそのワンシーン
表紙が岡田くんで相手役をなぜか大和ハウスのコだと思った。
勘違いと想像力 でも合っていた。
さださんは読ませるもので、涙がこみ上げてきて泣かせます。
朝のちょっとした時間でその世界に引き込まれる。
世間の音が遠ざかる。
--------(抜粋)
杏平はある同級生の「悪意」をきっかけに二度、その男を殺しかけ、高校を中退して以来、他人とうまく関われなくなっていた。遺品整理業社の見習いとなった彼の心は、凄惨な現場でも誠実に汗を流す会社の先輩達や同い年の明るいゆきちゃんと過ごすことで、ほぐれてゆく。けれど、ある日ゆきちゃんの壮絶な過去を知り‥‥。
「命」の意味を問う感動長篇
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佐相さんの言葉
「人間、死んだ後、自分で葬式出して、自分で焼き場行って、自分で骨壷入って、自分で墓に納まるなんてこと、ぜーったいできねえんだに。必ず誰かのお世話になるのさ」
「沢山の人と一緒に暮らしていたって孤独な人は多いずら? 家族と一緒に暮らしてたって、心が孤独な人はいるに? その人が孤独か孤独でねえかは他人が決めるもんでねえと思う。だからさ、一人暮らしの人が一人で死んじまったから、『孤独死』って言い捨てちゃぁ・・・・・・」
「そりゃお前ぇさん、派遣っつうのは辛いだろうよ。根っこがはっきりしねえのに、そこで咲かなきゃなんねえ花みてえなもんずら?」
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父の言葉
「お前はお母さんを責めるほど立派に生きてきた自信があるのか?」
「ああ、自信はあるよ」
そう答えると父は悲しそうな顔をした。
「よおく考えてご覧。そんなはずはないよ。お前だって一度も嘘をつかずに生きてきたわけじゃないだろう。欲が全くないわけじゃないだろう。人のものを奪ってでも自分のものにしたいという汚い欲に駆られたことだってきっとあるはずだ」
「そりゃあ・・・・・・。でも思ったことはあっても、やってない」
「それは少し違うと思う。思ったことはもう、したことと心根はあんまり違わない」
「一所懸命に生きた人は、一所懸命に死ぬことができる」
「人は生きたようにしか死ねない」
六根清浄
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雪ちゃんの言葉
「人の心ってさ、本当は案外強いんじゃないのかな」
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そして杏平の言葉
「僕らの旅の終わりと、新しい旅の始まりだよ」
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小説というのは不思議だ。たったひとつの文章で読む人の心をぐっと掴むことが出来る。
一人一人のそれぞれの言葉が響く。
高揚した気持ち。
潔い線引き 一線を越える
それはたったひとつ「いる」か「いない」かの差
本当のことは言えなかった。
いつか いつか 逢えると思ってる。
同じ気持ちでいてくれてると信じてる なんてね。
こうせいさん。
ぶくぶくぶくぶく。。。
毎日のお風呂タイムの楽しみ 箱買い分をぶちまけてみた。
上空を速い速度で流れゆく雲
不安定な雲行きにしばし見とれる。
下北と上北
連絡しようかと思ったけど やめた。
わたしはあなたの教え通り前向きに生きてゆきます。