秋野ひとみ
『春の窓辺でつかまえて』
1992年3月5日 第1版発行
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「そういうことじゃないんだって。そうじゃなくて、なんとなく春が近づくだけで、なんかこう、うれしいような気がするじゃない?春ってさ、なんとなく、こうやってただ芸もなくぼんやりしているだけでも、なんだかいいことがありそうな、起こりそうな、そんな感じがするじゃない。そんでさ、椅子に落ち着いて座ってらんないような、どこかにダーッて駆け出したくなるような、そんな気分があるじゃない?ね?由香だってそう思うでしょう」
第8章 『あたしはあなたのことが嫌いです』
あたしが、大嫌いだといったあとで、
「そう。わかった。でも、僕はきみのことが大好きだよ」
あたしはこういう展開は予想もできなかったので、すっかり気が動転しちゃった
みたいで、ひたすらぼうっとしていました。
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夢?願望?はあっけなく崩壊
でもそれが現実
自分がちっぽけな存在に感じ朝からゆううつ。
落ちた気分をあげてくれた「パコルン」
略の説明はいらないから(笑)
デキると思っている?