秋野ひとみ
『天使をつかまえて』
1991年12月5日 第1版発行
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あたしはいまはそんなにせいて、好きな人がそばにいてほしいとは思っていなかった。
どうしてだろう?
たぶん。
今年一年、ほんとうにいろんなことがあって、少しはあたしも大人になったせいかもしれない。
いまは、隣に好きな人がいないと淋しいとは思わない。
無理にそんな人を求めてもしょうがいないと思っていた。
いつかはそういう日がきてほしいけれど、いまは、これで、いい。
そんな感じ。
こうして、クリスマス・イブの街のせわしない雰囲気に包まれているだけで、なんとなく幸せだった。
第7章 『いい人』はいつまでたっても『いい人』
あとがき
こんにちは。元気ですか?
あなたはいま、なにをしてますか?
この本を読み終えて、ほっとしてるところ?
紅茶やコーヒーをいれて、ティータイムの最中?
もう、おふとんのなかに入っているのかしら?
それとも、本屋さんでこの『代理あとがき』を立ち読みしてるところ?
それとも……なんだろう?
べつにたいしたことじゃないかもしれないけれど、自分の本が読まれる状況って、どんななんだろうって考えてしまうのです。
勉強しなくちゃいけないのに、思わずずるずると読みはじめてしまって、「あーっ。最後まで読んじゃった。もう午前2時だ」とか、ね。
そんなことを、いろいろ考えてしまうあたしは、工藤由香です。
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久々の帰省でお約束読書
それも新しいお部屋でごろん。
陽の光が眩しくて思わずにっこり。
罪
の
意
識
は
あ
り
ま
せ
ん