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2020-07-29 | 田口ランディ

 

田口ランディ
『パピヨン』★★
 
 
を捉えようとする作者に突きつけられた父の看取りという現実
これは偶然なのか。
生と死をめぐるシンクロニシティの中で、生、死、ターミナルケア、意識
エリザベス・キューブラー・ロスの真意に迫る衝撃作
 
 
 
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蝶は、人間の意識状態と関りがある。
 
「死の受容のための五段階」
 
 
 
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まず最初は、否認。自分が死ぬということは嘘ではないのかという疑う段階。次に怒り。なぜ自分が死ななければならないのかという怒りを周囲に向ける段階。そして、取り引き。なんとか死なずにすむように神と取り引きしようと試みる段階。やがて抑鬱。絶望でなにもできなくなる段階。最後に受容の段階を経て、自分の死を受け入れる。
 
 
 
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死者はなにも語らない。死者と対話するというのはたぶん、裡なる自分と対話することなのだろう。
 
 
 
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人間にとっての死は、新しい自分=蝶になること。だから死を怖れることはない。
 
 
 
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人は自分がしたいと思うことしかしない。それを知ることが需要だ。
                   エリザベス・キューブラー・ロス
 
 
 
 
 
 
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こんな不条理と不可思議を抱えながら、私はなぜ平然と生きていられるのか。この世には理解できるものなどなにもない。すべては謎だ。宇宙の誕生も終焉も、人間の生まれる意味も、生命現象も、星の存在も、人の心も肉体も魂も、解明できるものなどなに一つない。
 
 
 
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「アルコール依存症は病気です。ご本人の性格とはまったく関係がありません。」
 
「一度、依存状態になってしまうと自分の意志で止めることはできません。」
 
 
 
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死にゆく人は自分が失うものとその価値を知っている。みずから欺いているのは生きている人のほうなのだ。
                       エリザベス・キューブラー・ロス
 
 
 
 
 
 
 
 
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深く そして不快 

それでいて惹き込まれる 不思議な作家さん

 

 

 

梅雨明けが待ち遠しい反面 猛暑も嫌だ。。


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