レイモンド・チャンドラー
訳 村上春樹
『大いなる眠り』★★★★
私立探偵フィリップ・マーロウ
知る人ぞ知る ですな。
こちらシリーズ第一作の新訳版(春樹の訳はよきです!)
作品は多々あって楽しみは続く。
しかしマーロウ33歳!?
自分より年下かと思うとあまりに稚拙さに愕然とする(笑)
渋いぜマーロウ
自分でもビツクリしているが、 並行読書が10冊を超えてしまった・・
飽きっぽさにも程がある!
泣きたくなる。
うえーんって子供みたいに泣く女(それも料理を作りながら(笑) )
泣くって浄化
ウィットに富んだ会話にクスッとして、
味がある作家と好きな作家の翻訳本ににっこり。
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「こんなことしてただで済むと思うなよ、とは言わないのか」 と私は言った。私は身を乗りだし、 オーバーコートのポケットから拳銃を取り上げた。「最近、 みんなが私に拳銃をくれるんだ」と私は言った。「 その重みで身体が曲がって、まともに歩けないくらいだ。 もう行っていいぜ」
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翌朝も雨が降っていた、クリスタル・ビーズのカーテンが揺れるような、斜めに降る灰色の雨だ。 ぐったりと疲れ果てた気分で、窓際に立って外を眺めた。
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「警察にできなくて、おたくにできることが何かあるのか?」 と市警失踪人課のグレゴリー警部に尋ねられて、マーロウは「 何もない」と答えるしかない。それは実に正直な答えだ。 個人が正面から勝負をして、組織に勝てるわけはない。 しかしそれと同時に、 マーロウは警官には決して手にできないものを手にしている。 それは「自由」だ。個人であることの自由だ。
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翻訳本も増えてきたし、「春樹翻訳」カテゴリー作成しよう。
新幹線移動で読む読む。
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次作はMy本箱に眠ってます★