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(自己評価★★★★★)+泣ける物語
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O

2023-10-01 | 恩田陸

 



恩田陸
夏の名残りの薔薇』★★

 
 
恩田陸纏めての二冊目です。
題名は今の季節にピッタリ
 
 
--------(抜粋)
 
 
沢渡三姉妹が山奥のクラシック・ホテルで毎年秋に開催する、豪華なパーティ。参加者は、姉妹の甥の嫁で美貌の桜子や、次女の娘で女優の瑞穂など、華やかだが何かと噂のある人物ばかり。不穏な雰囲気のなか、関係者の変死事件が起きる。これは真実なのか、それとも幻か?

巻末に杉江松恋氏による評論とインタビューも収録
 
 
--------
 
引用文献
アラン・ロブ=グリエ
『去年マリエンバートにて/不滅の女』
 
クローズドサークル 古典的シチュエーションですがワクワクしてしまう。
 
 
 
 
まさにこの世界は夢か幻か?
 
 
 
--- 第五変奏のラスト
 
 
「瑞穂さん!」
慌てて早紀さんが抱きとめようとしたが、瑞穂さんは身体を震わせ、大きくのけぞった。
「瑞穂さん!」
入り混じる悲鳴。
私を抱きしめる時光。
椅子の倒れる音。
遠くから、廊下を誰かが駆けてくる。複数の足音が、悲鳴を聞きつけて押し寄せてくる。
しかし、静かだった。
私の中の世界は静かだった。
降り続く雪。
そして、その時初めて、瑞穂さんの声が聞えてきた。
これまで聞いたことのない、これから二度と聞くことのない、彼女があの本を朗読する低い美しい声が。
 
 
ゆっくりとした暗転。それから、ゆるやかなトラック・バック。
 
 
---
 
この場面は読んでいて映画の一幕みたいに盛り上がった。
 
 
恩田陸は三人称他視点を得意とする作家らしく、
先日読んだ『まひるの月を追いかけて』での一人称の語りはめずらしいらしい。
 
視点が変わると目線も変わる。

一人称の方が読みやすいとは言える。
 
 
「誰もが誰かを監視している」
 
この物語のキーは「記憶」である。
自分の中で作り上げられる記憶
なかったことがあったことのように浮かび上がる。
その記憶の中が本当の世界と信じる、信じたくなる心理
誰もが逃避したい現実に直面したことはあると思う。
 


恩田陸が一番好きな本memo
 
クリスチアナ・ブランド
『緑は危険』
 
 
 
 
 
「孤独」「ツライ」と検索する心理
 
電話からでも重い空気は伝わり、気が滅入る。。
無理にでも切り替えて前向きにゆかないといけない。
この状態は何だろう?
 
そんな状況で地元の友からの一本の電話で救われる。
伝わる温かみのあるオーラ
彼女は無敵だ!!
 
 

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イソツネ山

2023-10-01 | 山登り・ハイキング(2023年)

 

 



とある週末、奥多摩散策へと出かけました。
残念ながらお天気は曇

今回はまだ未踏の残→多摩100山 多摩百山

コースno.08 水根からトオノクボ、イソツネ山、境集落


降り立ったバス停は私達だけ。
登山道入口が見当たらない(^▽^;)
ヤマレコを開いて確認
なんとトンネルのスグ脇から一気に急登を登りトンネルの上へ。



上から道を見下ろす感じでスタートです。
踏み後もまばらな登山道 荒れ荒れ~
奥多摩のマイナー過ぎる山はそうなのです。

歩き始めて数分もすると踏み後が分からなくなった(^▽^;)

再びヤマレコを開いて確認
うーん何となくの方向感覚で登ってゆく。
それがまた急登も急登
整備された急登と、踏み跡ない急登は全然違う。。

山慣れしたお友達だったからよかった!







結構な荒れた急登に 苦戦一時間!?
サバイバルもよいところ。。



緑の蔓が伸びに伸びていて気になった👀



ドキッ!!!
何か潜んでいるようにも見えた👀



巨石群を横目に急登を登る登る 汗汗



土の柔らかい斜面で、崩れ落ちる難所



缶の目印?👀



倒れ木を横目に急登を登る登る。



やっほー✋おーい



中々ハードな山行きに笑い・・
手付かずの奥多摩好きなんですけどね(笑)



イソツネ山(846M)頂上です(^▽^)/
バス停から約一時間半弱
もちろん誰もいません。貸し切り♬





イソツネ山展望はありません。
・・ツネ・・ツネの泣き坂なかった?
小河内ダムから三頭山への道ね。



ちょっぴり明るいのでおにぎりタイム
静かな山で私的には満足

夏山の人の多い北アルプスから、地味~な奥多摩に戻ってきた感
華やかな山から、静かな山歩きへとシフト
それぞれが特色があって、季節を感じる奥多摩時間



下山は周回として、御前山下山で使用したことのある境橋バス停へ。
そもそも登ってきた急登の荒れ場を降りる気はなかった。



頂上からスグ展望が開けた👀


ちょっとした展望👀





続く道は木の枝が張り出して荒れ放題



あ!大岳山!(キューピーね!)下界の集落も見える👀

この斜面を駆け下りることにしました。
わーきゃー



炭焼き跡?
途中休憩所的小屋があったけど、微妙な作りで近づかなかった。
女子二人行動は、余計な好奇心は持たないに限る。
 
リフトのレールがあり昔の繁栄跡
この広場から林道が伸びていて、昔は車で登れたよう。
ただこちらも荒れに荒れていて、ちょっとしたホラー廃道
 
ショートカットしようとヤマレコを開いて確認



道なき道を降りる降りる。



どう見ても廃屋発見



電線は来ているけど・・木が倒れている・・
登山道から生活道へ。



家をぐるりとなぞって下ります。



緑に埋もれ、自然に還る。
ゴミがあちこち落ちていて缶のデザインが昭和だった。



あの山は御前山あたりかな?緑に埋もれてる集落



また廃屋・・廃集落ですね。
これもまた栄枯盛衰を彷彿とさせる景色
捨てられた里山の姿を目の当たりでした。



段々畑かな。
人の手が加えられないと、こうやって自然はどんどん元の姿に戻る。
あるべき姿



陽が出て来て緑が美しい。



廃屋が続きます。探検隊みたい。



ぎゃーーー!障子の破れ怖し!!
(かむろ荘FB)
決して近づいていません。生活道を通らなければ下山出来ないのです。。

廃墟ロマンも何もない。
 
彼女とは以前も偶然奥多摩の廃集落を歩いたことがある。
今後どんどんこんな廃屋が増えてゆくんだろうね。
救いはお天気が曇りから晴れ間に変わり、明るかったこと。



 
廃道→廃村→次は廃線(水根貨物線跡)です。
日原の方にも廃線が見えるけど、ここにもあったのね。


今にも電車が通ってもおかしくない?いや結構老朽化かな?




廃線の下をくぐります。



境集落が見えてきて人心地 何だかホッとしました。
無事下山です。


この道は境バス停のトンネル脇に通じてます。




奥多摩はトイレ美化活動にかなりの力を入れています。

最初はどうなることかと思ったけど、
景色よりも何よりも人工物vs自然の脅威
タイムスリップして人の生活があった集落を見てみたい
そんな思いにとらわれた山行きでした。
 
おなかがぐーっと鳴りました。
そろそろお昼です。
 
 

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