角田光代
『薄闇シルエット』★★★★+
こちらも古本屋さんから。
再読・・かもしれない。 記憶はぼんやり。キリエ
発行日は2009年(備忘録前)
--------(抜粋)
「結婚してやる。ちゃんとしてやんなきゃな」 と恋人に得意げに言われ、ハナは「なんかつまんねえ」 と反発する。
共同経営する下北沢の古着屋では、 ポリシーを曲げて売り上げを増やそうとする親友と対立し、 バイト同然の立場に。
結婚、金儲けといった「ありきたりの幸せ」は信じにくいが、 自分だけの何かも見つからず、もう37歳
ハナは、そんな自分に苛立ち、戸惑うが…。
ひたむきに生きる女性の心情を鮮やかに描く傑作長編
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お江戸物(捕り物)、探偵物を続けて読んできて、
ジャンルがないような物語が読みたくなり、角田光代
新鮮さというか、結末があってないようなそんな恋愛話
恋愛なのか!?なんとも言えない。
一般レールから完全に踏み外した人生
先日お友達と山を縦走しての帰り道
若者カップルが寄り添いツーショット写真を撮っているのを見て、
二人「いやー若いね あんな時代も・・あったのかなぁ」疑問符
20代前半に記憶は飛ぶ。
恋愛が恋愛とならない老夫婦のような関係
波風を立てたくなる気持ちも分からなくはない。
主人公の母が倒れ田舎に駆け付ける場面
そこで見る田舎の風景があまりにも現実味を帯び、
感じる気持ちまでもが痛いほどに分かり過ぎて、 帰ろうかなと思ったり。
(現実コロナで帰れないけど)
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何かが好きで、その何かに発情してしまったとしても、いいではないかと思えるような余裕が、私にはある。それが私のまったくわからない、想像すら難しい世界であるとしても。年を重ねるということはそういうことじゃないかと思う。
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「~したくないことを数え上げることで、十年前は前に進むことができたけれど、今はもうできないとおれ思うんだ。したくないって言い続けてたら、そこにいるだけ。その場で駄々をこね続けてるだけ」
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夢を思い出そうとすると、いろんな細部ははらはらとこぼれて消えてしまい、ただ淡い色合いだけが浮かんで動きまわっていた。
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何もかたちになっていないし、私はまだ何もきめていない。
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友だちというのはどうのように形成されているんだろうか。
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「私だけだよ、なんにも変わってないの。チーちゃん、私なんにも持ってないんだよ。みんなひとつずつ手に入れて、一歩ずつ先に歩いているのに、私だけいつまでも手ぶらで、じたばたしてるだけなんだよ」
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美虎 美しい一皿
Gotoイート
ランチ500ポイント、ディナー1,000ポイント
わくわく