ビートルズの究極のベスト盤と銘打って発売された「Beatles 1」。
なんでも英米のヒットチャートでトップになったビートルズの27曲を、デシタル・リマスターして1枚のCDにまとめたとか。
ビートルズに関しては過去にも、赤盤、青盤を手始めに、「パスト・マスターズ」や「レット・イット・ビー・ネイキッド」、全アルバムのリマスターCDなど、ベスト盤やリマスター盤、リミックス盤が多々発売され、その都度話題になっている。
それがまた売れているのだから、レコード会社はウハウハものだろう。
ビートルズ最終世代の私としては、とりあえず全アルバムのCDさえ持っていれば、それで事足りるのではないかと考える。ベスト盤に入っている曲は、それぞれのアルバムからの寄せ集めなのだから。
コレクターやオタクなら、同じ曲でも媒体が異なれば、別物と考えるのかもしれないが。
デジタルやリマスター処理で音質をクリアにしたところで、録音状態も含めた当時の雰囲気を蘇らせるのは困難だろう。
ノイズや音のバランスなども含めた臨場感で、私たちはビートルズを体験し、記憶しているのだから、機械的な細工や加工を加えたものなど必要はない。