★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

中華料理は汚い店を選べ

2015年11月18日 20時29分45秒 | 徒然(つれづれ)

 中華料理が好きだ。

 ひと口に中華料理といっても、その店舗形態は、中国人シェフを擁した高級店から、王将やに代表されるチェーン店、こだわりの創作中華を出すヌーベルシノワ、街中の個人経営の店舗など様々だ。
 コスパ重視で味覚音痴の還暦オヤジは、高級中華やヌーベルシノワには当然行かない。
 
 よく利用するのは餃子の王将だ。
 一品料理の味は、不味くはないレベルだが、餃子は高級店でも敵わない旨さだ。


 たまに旨い炒飯を食べたい時には、市井の個人店を目指す。それも場末に近い小汚い中華屋だ。
 そんな店にこそ、旨い炒飯は存在する、というのが私の経験則から導き出された結論だ。
 そんな店は炒飯だけでなく、ランチも安くて旨い。

 私の行きつけの店など、昭和30年代の面影を色濃く残した、地震が来たら真っ先に潰れそうな佇まいだ。
 小汚いというより、物凄く汚いという表現がピッタリだ。
 汚れて曇ったショーケースには、色褪せた食品サンプルが申し訳け程度に並び、狭い店内は天井から壁、床に至るまで、油焼けで真っ黒だ。壁際のラックには、何年も前の週刊誌や漫画本が雑然と積まれている。
 
 新規客は絶対に入らない類いのシチュエーションだ。
 にもかかわらず、炒飯と日替わりランチは絶品だ。私のボキャブラリーでは食レポ不可能の至極の味だ。

 そんな店は絶対に人には教えない。まあ、教えたとしても、店舗の前で怖気づいて、入店には至らないと思われる。

コメント
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