★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

悲しき就活生

2018年06月10日 11時55分50秒 | 徒然(つれづれ)
 昨夜の鯨飲の名残りのプチ朦朧状態で、午前11時前に空腹を満たすべく松屋へ。
 期間限定の回鍋肉定食を試食するためだ。
 
 650円也は、比較対象の王将のそれより若干安め。
 豚焼肉用の長方形の薄い肉とキャベツがメインで、彩りの人参とタマネギがチラホラ。
 味噌味は王将の中華味噌味とは異なる一般的な味噌味だ。
 小皿のキムチで味の補正が必要だ。軍配は王将に上がり、二度目はない。
 
 閑散とした店内に就活生らしき女子学生がひとりで入店してきた。
 膝丈の黒の就活ルックにひっつめ髪、黒縁メガネで、真面目そうだが、どことなく頼りない雰囲気。
 都会の女子学生がひとりで松屋に入るはずはないから、たぶん田舎から出てきたのだろう。

 面接選考の開始は、表向き今月からのようだが、ほとんどの学生はそれ以前に、内定、内々定が出ているはずだ。
 こんな時期、それも日曜日に選考をする会社など、たぶんたいした会社ではないだろう。
 もしかするとブラック企業かもしれない。

 そんな就活生がひとり松屋で牛めしを食べている姿は、底知れぬ悲哀に満ち満ちていた。
 頑張れよ、のひと言をかける以前に、真面目に活動時期を遵守しているようなその姿に、遠い昭和の時代の悲しき幻影を見た。
コメント
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