定年退職後、再就職はせずに、すでに2年半の引きこもりの日々を過ごしている。
収入は年金と家内の内職の稼ぎだ。
それでなんとかやっていけている。
その年金は長年の労働の対価の一部を、老後のために積み立てたものだ。
しかし労働というか、仕事をしたという実感はほとんどない。
ただ単に会社に行って、大して難しくもない、いわばルーチンをこなしていただけだ。
それで普通に給料を貰え、人並みに管理職まで昇進したのだから、一応、仕事にはなっていたのだろう。
学校に行ってとりあえず授業を受けて、試験では平均以上の点数を取っていたようなものだ。
それで最低限の生活を維持できる年金を貰えているのだから、不思議な気がする。
若い頃は、自分が年金生活者になるとは夢にも思わなかった。
祖母が老齢年金をもらっていたのを子供心に記憶していて、年金生活者イコール老人という認識だった。
今やその私が年金生活者であり老人だ。
年金生活者というのは甘受せざるを得ないが、老人というのにはまだまだ抵抗がある。
いつになったら、自分を老人と認識するのだろう。
収入は年金と家内の内職の稼ぎだ。
それでなんとかやっていけている。
その年金は長年の労働の対価の一部を、老後のために積み立てたものだ。
しかし労働というか、仕事をしたという実感はほとんどない。
ただ単に会社に行って、大して難しくもない、いわばルーチンをこなしていただけだ。
それで普通に給料を貰え、人並みに管理職まで昇進したのだから、一応、仕事にはなっていたのだろう。
学校に行ってとりあえず授業を受けて、試験では平均以上の点数を取っていたようなものだ。
それで最低限の生活を維持できる年金を貰えているのだから、不思議な気がする。
若い頃は、自分が年金生活者になるとは夢にも思わなかった。
祖母が老齢年金をもらっていたのを子供心に記憶していて、年金生活者イコール老人という認識だった。
今やその私が年金生活者であり老人だ。
年金生活者というのは甘受せざるを得ないが、老人というのにはまだまだ抵抗がある。
いつになったら、自分を老人と認識するのだろう。
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