★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

喜怒哀楽はどこへ

2021年08月13日 22時37分55秒 | 徒然(つれづれ)
 歳をとると涙腺が緩みがち、というのをよく聞く。
 また、怒りっぽくなる、というのもよく聞いたりする。

 逆に大声で笑ったり、何かを楽しんだり、ということがなくなるとも聞く。
 喜怒哀楽の怒と哀が増えて、喜と楽が少なくなるのだ。

 私は喜怒哀楽すべてがほとんどなくなった。
 要は感情の起伏がなくなったのだ。

 たぶん、若い頃はそうではなかったので、性格的なものではなく、経験的なものだろう。
 喜怒哀楽の感情を喚起する出来事が少なくなったのだ。 
 何度か経験すると、それに対する喜怒哀楽の感情は当然薄れるものだ。

 昔は楽しかったことや面白かったこと、悲しかったり腹が立ったことも、今では心を揺らすことはない。
 今さら昔に経験したことより大きな出来事が起こる確率は低い。

 怒と哀はともかく、喜と楽は積極的に求められるはずだが、それをする気力がなくなった。
 それではダメだと思う反面、それを達観と考えたら、それもまたいいか、と思う今日この頃です。


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スーパースターの功罪

2021年08月13日 16時14分33秒 | 徒然(つれづれ)
 大谷翔平スーパースター。
 昨日は38号ホームラン、今日は投手で7勝目、どこからどう見てもスーパースターだ。
 このまま順調にいけば、50本塁打、130打点、10勝には到達可能だ。

 アメリカでの人気は、日本でのそれをはるかに上まわっているようだ。
 日本では、侍ジャパンの金メダルや阪神タイガースの優勝(?)より、アメリカではメジャーリーグのペナントレースの行方より、大谷個人の成績に観客は一喜一憂だ。
 
 逆にいえば、ひとりの選手がメジャーリーグを席巻している、もっといえば凌駕している異常事態だ。
 大谷を観るために、それまで野球とは縁がなかった層まで球場に足を運び、テレビやネットのニュースを見ている。

 野球は元来チームプレーだ。
 チームとして戦う中に優勝というゴールがある。

 その中でいろんな思いがけないプレーや感動的なドラマが生まれる。
 プロフェッショナルならではの卓越した技や、玄人好みの微妙な駆け引き、ゲームメイクの妙が見られるのが野球の醍醐味だ。

 それが今や、大谷のホームランや勝ち星に観客の興味は絞られた感がある。
 ひとりの超越した選手が、これまであった野球のさまざまな楽しみを、なくしているような気がしてならない。


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