昇進した社員が謙遜のつもりで「力不足ですが、頑張ります」と言うところを、「役不足ですが、頑張ります」と言うのを聞いたことがある。
本来、自分にとってその役目が軽い、あるいは小さい(自分>役目)という意味だが、その役目が重い、あるいは大きい(自分<役目)という意味で使われがちだ。
「役不足ですが、頑張ります」は「実力者の俺には、こんなセコイ役職なんかチャンチャラおかしいけど、まあ、しゃあない、やってやるわ」と言っているようなものだ。
私も間違って使っていたが、高校3年の時に国語教師に指摘されて本来の意味を覚えた。
それ以降、役不足という言葉を見たり聞いたりするたびに、本来の意味で使われているかどうか、確認するのが癖になっている。
残念なことに半数以上が、逆の意味での使い方をしている。
特にインターネットの記事にそれが目立つ。
テレビのコメンテイターが逆の使い方をしていると、他人事だが、いたたまれない気持ちになる。
別に批判するつもりはないが、早く何かの折に間違った使い方だと悟ってほしいとは思う。
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