今日知った言葉。
「しんぶん赤旗日曜版3/5」10p帚木蓬生さんのインタビュー記事に載っていました。
記事によると「負の能力」、「陰性能力」と訳されるようで、「宙ぶらりんの状態を耐える力」と帚木さんは説明しています。
私はこういうカタカナを理解するにはアルファベットにした方がいいと常々思っています。
でネットで調べたらcapabilityは能力という意味ですがabilityとは違うんですって。
abilityは今持っている能力、capabilityは将来的な能力、いつか手に入れる能力なんですって。
帚木さんは精神科医なので、病気になって、いつ治るかわからない、結局治らないかもしれない状態に必要な能力だと言っています。
また、小説を創作するにもネガティブ ケイパビリティが必要だと帚木さんは言っています。
去年の親知らずを治療している間が、私にとって最近のネガティブ ケイパビリティの体験だったんですね。
そのとき、この言葉を知っていたら、もう少し楽な気持ちになれたような気がします。
十代、二十代の頃は自分が何者になるか、わからない時の苦しさって確かにありました。
「考えてもしょうがないことは考えない」という言葉がそんな私を救ってくれたことを思い出します。
今、どうなるかわからない未来に不安を抱えている方は「ネガティブ ケイパビリティ」で今の状態に対応してみたらどうでしょう。