片岡鶴太郎金田一シリーズ第4話。
人間関係を改変してあって、底の浅い話になってしまったのが残念でした。
リカの息子だった歌名雄は、リカとは無関係な隣村のお金持ちのお坊ちゃまになっていました。
あーリカが実の母だったという設定なのかと思ったら、まったくそんなことはありませんでした。
この歌名雄が鬼首村の娘と結婚しなければならないという親の遺言で嫁選びをするというのが事件の発端です。
スター別所千恵子は金田一と知り合いで故郷の鬼首村に帰郷しようとすると「帰るな」と脅迫状が届きます。
金田一は脅迫状を出した犯人を探し、千恵子を守るために鬼首村を訪れます。
千恵子は牧瀬里穂さん。今回はリカの娘里子と二役です。
里子ってどの「悪魔の手毬唄」でも悲しくてついつい惹き込まれる役です。
今回は里子のあざの原因はやけどになっていました。この改編も微妙です。
リカはいしだあゆみさん。この配役は絶妙です。ぴったり。
リカはやっぱり細い体でなくてはいけません。
配役で言うと多々良放庵と仁礼嘉平は逆だろうという気がしました。
金田一さん放菴のサンショウウオは鳥目の薬でなく、精力剤なんじゃないのとつっこみ。
で、変なところをセーブしているくせに、文子は逆さづりにしておっぱいまで出させるところがもっと変。
歌名雄が暗闇で「里ちゃん」と呼んだとき、あまりに意外で頭の中で勝手に「千恵子」のことを呼んだんだと思い込んだら「里ちゃん」だったと後ではっきりして、このトリックにはびっくりしました。
リカが毒入りすしを食べるシーンが妙に場違いな感じがして印象的でした。
この破綻したシーンがリカの狂気を表していたのかもしれません。
いしださんのリカがよかっただけに、シナリオの出来が残念でした。