NHKBSPで放送していた「ウルトラセブン」と「ウルトラQ」を予約録画していましたが「ウルトラセブン」は挫折してしまいました。
放送途中回から録画したので、惜しげもなく、観ないで録画していたのも消して、予約も止めました。
「ウルトラQ」は先に放送が終わったので予約を止めることもなく、録画も残しておきました。
「ウルトラQ」を見た順に消去していったのですが「1/8計画」で再生ができなくなりました。
「1/8計画」は子ども時代に再放送で見た覚えがあるのです。
小さくなったゆりちゃんがもう元に戻れないと絶望するシーンだけが記憶に残って私にはトラウマになっていたのでした。
で「ずっとやりたかったことを、やりなさい」を読んだら(感想は明日書けるかな)、子どもの頃の抑圧された心を解放することがアーティスト・デートなのだと気づいたのです。
ということで「1/8計画」を観るのは今なのだとひらめきました。
おっさんになって見た「1/8計画」は実によくできたドラマでした。
なにせ脚本があの金城哲夫さんなのでした。
(あらすじ)
人口過密都市東京の駅の階段で由利子は人の波に押しつぶされてしまう。
場面変わって淳と一平と由利子がドライブをしていると人々が「1/8計画 第3次募集中」の看板が置かれた建物に入っていくのを見かける。
新聞記者の由利子は淳と一平を置いて一人で建物に入っていくが、「1/8計画」応募者に巻き込まれてエレベータに乗ってしまう。
1/8にされてしまった由利子は自分のカメラとえんぴつの大きさに驚く。
なんとか脱出した由利子は淳と一平に会いに行くが、すでに由利子は死んだことになっていた。
(ここで昔の黒電話をかける由利子のシーンが特撮らしくて感動しました。今ならスマホの上でタップしそうです。)
由利子は絶望し、1/8の世界に戻る。
淳と一平は1/8の世界に由利子を探しに行く。
(ここで淳と一平が怪獣の大きさで街を歩くのが特撮っぽいです。)
由利子は二人にもう戻れないと話し、逃げ出します。
人々が淳と一平から逃げるために階段に殺到し、由利子は押しつぶされてしまいます。
(以下ネタバレ)
ということで、冒頭のシーンにつながり、由利子は駅で階段から落ち、脳震とうを起こし、入院していたのでした。
結局、夢オチかいと思ったら…
目覚めて起き上がった由利子が同じ大きさの淳と一平を見てつぶやくのです。
「淳ちゃんも一平君も小さくなったのね。初めから悲しむことなんてなかったんだわ。だって、みんなが小さくなれば、結局は同じことだったんですものね。でもよかった。よかったわ」
淳は「一平、もう一度医者呼んで来いよ」と一平に言います。
さらに石坂浩二さんのナレーションが続きます。
「人類は巨石時代身の丈18mの巨人だった。いつ誰によって人類が小さくなったのか、それは謎のままである」
すごいオチでした。しかし、こどもにはわからないでしょうね。このオチは。
ということでこども時代のトラウマから解放された夜でした。
長々とあらすじとオチを書いたのは、このドラマの内容を忘れて、トラウマが復活してしまうのを防ぐためでした。