ランサムサーガ9巻目「六人の探偵たち」を読み終わりました。
これも読みやすくて一気に読みました。
出てくるのはDきょうだいとオオバンクラブの男の子たち、双子のポートとスターボードはパリに留学しているんですって。
オオバンクラブが前回の「オオバンクラブ物語」でも問題となった船を係留しているロープを外した疑いをかけられ、村の大人たちから疎外されてしまいます。
それでDきょうだいとオオバンクラブはスコットランドヤード(ロンドン警視庁)を立ち上げて真犯人捜査をします。
今回は命の危険はでてこなかったのですが、子どもたちの名誉が危険にさらされてしまいました。
名誉は命より重いということでしょう。
探偵となった男の子たちを指揮するのはドロシーなのがおもしろいです。
「ドロシーって頭いいよな」って言いながら子供たちは村を走り回ります。
とはいえ、本の中で犯人らしい人物は特定の人物以外出てこないので、犯人捜しというより、どう犯人を追い詰めていくかがストーリーの中心となります。
村人の信用を失うことがどれほど怖いことか、疑いの目を持ってしまった大人たちの意見を変えるのは容易ではありません。
そこでドロシーとオオバンクラブは明確な証拠を集めるのです。
最後の法廷のようなシーンでドロシーとオオバンクラブは犯人に逆襲され、追い詰められてしまいます。
そこでディックの持っていたカメラが重要な証拠をもたらすのでした。
当時はカメラを持っている子なんていなかったでしょう。
そのカメラを鳥や鳥の巣を撮るために持ってきたディックって当時ではエリートのお金持ちなのでした。