きのう(今日も)、NHKで1971年の紅白歌合戦の再放送をしていました。
そこで菅原洋一さんの「忘れな草をあなたに」を観て、こんなにいい歌だったのかと感動しました。
それからYouTubeで「忘れな草をあなたに」を見まくったんです。
倍賞千恵子さんがものすごくよくて、ついに菅原洋一さんと倍賞千恵子さんのデュエット動画が出てきました。
今年の1月1日放送だったらしく、地震警報が画面に出ていました。
そんな時に「忘れな草をあなたに」が放送されていたなんて…。
しかし、その歌はものすごく心にしみる歌でした。
さていろんな歌手の「忘れな草をあなたに」を聴いていると微妙な歌詞の違いが気になってきました。
1番で「しあわせ祈る言葉にかえて忘れな草をあなたに」と「しあわせ祈る言葉にそえて忘れな草をあなたに」
3番で「二人の愛の思い出そえて忘れな草をあなたに」と「二人の愛の思い出にそえ忘れな草をあなたに」
となっています。
詩の言葉、バリエーションとしては1番は「かえて」、3番は「そえて」が正解だと思います。
「そえて」、「そえて」ではつまらないです。
で1番が「かえて」、3番が「そえて」だと私はあなたに何も言えず、忘れな草を渡したことになります。
となると二人の関係に愛の思い出がありえなかったのではないか、あるいは浅い関係だったと思ってしまいます。
こうなると私はあなたに、私の気持ちを察してほしいという意思を感じます。
1番が「そえて」だと私はあなたにきちんと(別れたくない気持ちとは偽りの)お別れの言葉を告げたことになります。
その方がドラマチックだと私は思います。
そして3番の「そえて」と「にそえ」についてはあなたに贈りたいものの主体が忘れな草なのか愛の思い出なのかに係ってきます。
別れの場面で私の本当の気持ちをあなたに伝えたいという思いがあるという解釈なら「にそえ」でしょうし、気持ちを隠したままにしたいなら「そえて」でしょう。
だんだんこんがらがってきました。
ということで今の結論としては「そえて」「そえて」がよろしいんじゃないかと考えました。