ライフル照準機の「スコープとオープンサイトの長所短所」を述べ
ます。
オープンサイトの長所は、先ほどのグラフを使います。
照準線を今度は、銃口の2㎝上にしてください。
ところでオープンサイトの説明がまだだったですか?
西部劇に出てくるウインチェスター銃が良い見本です。銃身に張り
付くように付いています。
口径の大きいライフルでも、銃口との誤差は、2cmあるかないか
です。
銃口の2㎝上から30mのグラフに定規を当ててみましょう。
上下の誤差は、最大で2㎝あるかないかだと思います。
ターゲットまでの距離の読み違いが5m以上あったとしても、上下
の誤差は5㎜以内に収まるはずです。
このことは35m以内であれば、スズメの頭だけが見えていれば、問
題なく命中できるということです。
全く同時にスコープの短所は、この上下の誤差が「カン」の範囲か
らはみ出していることです。
超精密な機構でありながら、「カン」に頼る幅が大きすぎて、命中
率が大きくダウンしてしまうことです。
では、スコープの長所です。
ターゲットを「鹿」にしてみましょう。職業猟師の皆さんなら500m
までが射程距離になります。(すみません、これはライフルでした)
結論、空気銃はオープンサイト、ライフル銃はスコープ。となります。
では、空気銃のスコープの欠点をカバーする方法はあるの?
あります。10m、15m、20m、25m、30mに十字の的を設
置します。横に張られた糸を切る練習です。
横線だけでもいいんですが、せっかくですから射撃の練習も兼ねてし
まいましょう。
スコープ内の縦の線に、横の小さな線がいっぱいあると思います。
すみません、想像です。
15mではどの線、20mではどの線、と何発も撃って記憶させます。
必ず立射で撃ちます。台を使ってはいけません。基本練習ですから。
何発もと言いましたが、50発ぐらいかな、なんて思っていませんか。
土日で500発です。3週間続けて下さい。
オープンサイトなら500発で済んでしまいます。
ほんとかよ?。ですよね、だから散弾銃から、10年でライフルに移っ
た人の多くは、へたくそなんです。
グラフを頭の中にいれて、距離感を完全なものにして、射程距離内の
横の線を確実にカットする腕を磨いてください。