ドルが80円から120円になった。
でも日本の輸出量は、それほど増えていないらしい。
その理由は、メイドインJapanは安くしなくても、今までどおり売れている
のだそうだ。
日本のメーカーは、今まで80円で売っていたものが、120円もらえるように
なった。
40円丸儲けになったわけだ。安くしてドシドシ売りまくらなくったって、い
いじゃない。楽だもんねー。を、決めまくりしている。
だから、工場は今までどおりだ。つまり、ヒマダ。
しかも40円は内部保留にしてしまって、賃上げにはつながっていない。
ま、賃上げは色々とややっこしいことがあるんだろうけどね。
でもこれでは経済はアップしない。景気は良くならない。
経済の原理はこうだ。
アメリカでは、これまで12,000ドルだったバイクが8,000ドルでかえる。
ちょっと違う。これは港での価格なのだ。つまり仕入れ価格だ。
アメリカでの固定費があるので、10,000ドルってとこかな。アメリカでは
日本のような「威張らせ代」は、ないと思うので、こんなとこだと思う。
これで売り上げが増えないはずがない。あらゆるものがこうなる。
日本国内の工場は増産体制に入る。設備投資は間に合わないから、とりあえ
ず「残業」で対処することになる。
賃上げだと5,000円アップは、大変なエネルギーがいるようだ。
だが残業や公休出勤だと、会社はなんの抵抗もなく2万円、3万円と支払うの
だ。
さらに月に3万円も、残業で給料がアップすると、ローンではなく現金での消
費が増える。だから、少額品が他業種にわたってアップする。残業が国内のほ
とんどの業種で増える。だから更に景気が上向く。
でもそんなに残業をさせると労働基準局に怒られるので、雇用が増えることに
なる。さらに更に景気がアップする。
日本の政府は、賃上げだけを騒いでいないで、アメリカに対して、同時に国内
の企業に対して、為替どおりに販売するようにアピールしなければならない。