(追記 左右の機械的な同調は14年10月11日に分かりやすく書き直しています)
(以下14年10月11日の記事)
私のブログのアクセス解析によると、毎日のようにキャブの
バランス取りの記事に、アクセスして下さる方が多い。
検索キーワードから、逆にウェッブ検索して、CBのキャブレター関連の
記事を読んでみる。
キャブの同調の方法は、皆さんほとんど目視か蝕感によるものだ。
そこで私なりのシックネスゲージを使った方法を述べてみます。
ここではキャブの左右の動きの、機械的な部分の同調を述べます。
最初にやることは、スロットルストップスクリュウを、キャブボディーから浮か
します。
左右とも微妙に浮かします。この状態はバタフライが左右とも全閉になっている
ことの証明です。
次に左右の微妙な浮き方を正確に同一にします。ここでシックネスゲージを使い
ます。ゲージの厚さは、自分の得意な厚さを使用すればいいでしょう。
これで全閉時の左右は、同一になったはずです。
次にアイドリングできる位置まで、スロットルストップスクリュウを正確に左右
同量づつ締めこんでいきます。これは後で役に立ちます。パイロットエアースク
リュウは、ここではいじりません。
次はほとんどのブログで触れていない部分を述べます。なるほど、と思うはずで
す。
ね、なかなか気が付かない場所でしょ。
このねじを使って、もう一度左右のスロットルストップスクリュウを微妙に浮か
します。
シックネスゲージで左右のギャップを、確認してみましょう。
たいていは微妙にどころか、たっぷり違っています。
そのわけは1本のワイヤーが、キャブの近くで2本に分かれているからです。
このワイヤーは、左右とも正確に同一長であったとしても、キャブに取り付ける
時点で同一ではなくなっているからです。
ワイヤーをキャブに固定している部分で、左右をほぼ同一にします。
この時スロットルストップスクリュウには、一切触れてはいけません。
さらにボディーに接触させてもいけません。
ここでエンジンをかけ、アイドリングさせます。アイドリングの回転は、ハンドル
部のワイヤーで行ってください。
ここでシックネスゲージを当てます。エンジンの回転が、微妙に変化するので、
分かりやすくなります。
微調整は必ずワイヤー取付け部で行います。くどいですが決してスロットルストッ
プスクリュウに触れてはいけません。
左右が同一長になったら、ハンドル部のワイヤーで、スロットルの適正な、あそび
を取りましょう。
ここでまた、アイドリングできなくなってしまったら、スロットルストップスクリ
ュウを再度正確に同一量締めこんでいきます。
これで機械的な左右同一は完了です。
この後改めて、パイロットエアースクリュウやタペット、点火時期等、整備してい
きます。
その過程でアイドリング回転が高くなったら、今度はスロットルストップスクリュ
ウで行います。左右均一に戻します。
点火時期等の整備とは、前後になっても問題はありません。(以上14年10月11日)
前回のキャブのバランス取りのときは、スロー調整はやらなかったが、ブログ
を見てみると、結構大切なことを見落としている人がいるので、おせっかいと
思いながらも投稿することにした。つまりキャブのバランスが取れていても、
エンジン側のバランスが取れていなければ、何にもならないのだ。
まず最初にやることは、タペット調整だ。これでバルブタイミングが左右均一
になる。ここでシックネスゲージを使う。すみません誰だって知っているよね。
冷えた状態で、吸入バルブ側が0、05mm、排気が0、1mm。
合っているかな?。忘れた。
写真の両端にある「-」の溝がロッカーアームシャフトの端っこになっている。
このシャフトのセンターがずれていることで、ギャップの微調整が出来るよう
に工夫されている。写真は左側だ。タンクを外した方が、結局は早くしかも正
確に出来ると思う。
(2016年1月追記、ロッカーアームシャフトに、かなりのガタがあるような、
エンジンの場合は、音やタペットの触感による方法も加えた方が良いと思いま
す。このガタの量はシックネスゲージでは、分かりませんもの。調子よく走れ
れば、良しとします。)
次は点火時期だ。
ポイントの面を整える。私は1000番の紙やすりを二つに折って、ごしごし磨く。
その際に折れ目の近くは使用しない。厚さが均一でないからだ。本当は折ら
ずに1枚で磨いたほうが、合わせ面の角度の狂いが少なくて済む。
これで対応できないような「荒れ」が有る場合は、あきらめて新品と交換する。
次に又シックネスゲージでギャップを調整する。0、35mmだと思う。
自信がない。
左右均一になったら、初めてタイミング調整に入る。
左右どちらでもいいが説明上、左側からから合わせてみよう。このときはポイ
ントの基盤を動かして合わせる。次に右側をチェックする。たいていは微妙に
合わない。今度は右側のポイントのギャップで微調整する。早すぎる時は広
げ、遅い時は狭める。(すみません逆ですよね)
これで初めてエンジン側のバランスが取れたことになり、エンジンとキャブが、
どちらもバランスが取れたと言える。
ついでだから、ポイントカム潤滑のための「綿」や稼動部への給油を忘れず
に。ついでだからガバナーにも給油しましょう。タイミングライトを持っている
人は、給油してから進角後もチェックしてみよう。
ここで軽く走ってきてから、パイロットエアースクリュウの調整にはいるのだが、
走る前に必ずプラグを新品に換えよう。プラグに左右の差があったら、これ
までの作業は全て台無しになってしまうからだ。
調整が終わると、多分回転が少し早くなると思うが、スロットルストップスクリュ
ウは左右勝手に絞ったりしてはいけない。必ず左右同量絞らなければならな
い。
これで完了だが、念のためもう一回軽く走ってきて、もう一度パイロットエアー
スクリュウを調整しよう。
冬の朝、エンジンをスタートさせてみよう。
30秒間1500回転をスロットルグリップで維持してから、そっと戻すと700回
転くらいでアイドリングを続けるずだ。(これは旧車にとって最高の見栄だ)
そして段々と回転が上がり、1100回転から1200回転になって安定すれば
パーフェクトだ。と思う。長くなってしまった。
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