こんなに静かなゴールデンウィークは今まで体験したことがなかった・・・と心底思う
ほどの、お天気も上々で外遊びには絶好のお休みだった。同級生は 16日間も
休みをもらったのに 県をまたいでの移動は自粛しろ・・・なんてどうすりゃいいん
だとぼやいていたけど、感染者のでていない地方人からすれば 来ないでよ、医療
体制が十分じゃないから 重症化したら大変なんだから・・・とくぎを刺したけど、
帰省したのか?
そんなことなど関係なく 家にいる私はせっせと竹やぶに行き 見つかることの
無いタケノコよりもイノシシがどこから入ってどこから出ていく、のことばかり考え
ていました。この季節 前の山椒採りもそうだったけど山に入ると「ホーホケキョ」
という声が聞こえ 長閑というより 鳥も鳴き声を聞いてもらいたいようで
だんだん近づいてくる。近づくというのは 頭上から聞こえる声が明らかに近くなる
わけで、一羽の声が最初はへたくそなのだが「うんうん、さっきより良くなった」と
言ってやると、そのつぎは一段と声のトーンが上がって 「うん上等!」と声をかけ
ていると、うるさいくらい鳴き続けてくれる。野鳥でも 聴いてもらいたいという欲求
があることを知ったのだが、竹やぶでもほーけきょから ホーホケキョと進歩して
いくのを聞いているのも楽しみだった。ずっとタケノコを掘ることもできず メッシュ
網が破られていないか、見て回るだけで今年は終了となった。
最後は ここから飛び込んだのかもという、メッシュ網が少し低くなって 網を
挟んであっちとこっちに踊り場がある場所をみつけた。向こう側はそれでも人が
立つくらいのスペースしかないけど、ケモノはメッシュ網に突き刺さってもそう痛くは
ないんだろう。
丸の中、低くなっていて向こうにスペースがある。ここにメッシュ網を付けることに。
これで防げるかどうか・・・
一通りタケノコを探して斜面を上がっていくと倒木でメッシュ網を押しつぶしかけた
箇所。ここは大丈夫だろうと思っていたけど見回ったら 横に渡した金棒に泥が
付いていた。イノシシが泥遊びをして入ろうとしたのかも・・と思うと なんとかしな
いと、と思ってしまう。(なんでタケノコごときに一生懸命になるんだろう)
この木、重いの。びくともしないから ノコギリで伐ることに。でも持ち合わせていた
ノコギリは 竹を伐る用なのでノコギリの目が小さく、木を引くには時間がかかって
しまったうえ、60センチくらいに伐ったけどそれがまた重い。
カラーワイヤーで繕ったけど、こういう仕事は中学校の技術だよな・・女子は家庭科
で調理や裁縫してたんだもん、ワイヤーをペンチでひねったり巻き付けたりは苦手。
今年最後のタケノコを発見。
ち、小さい・・・掘ってもタケノコの身は10センチも無いだろうが 最後にもう一本
食べたいというおばあちゃんとこげのために掘ってみた。やはり20センチも無かっ
た。
雨も降らず 気温も低く タケノコをあきらめて 茹でる釜も片付けた。
多分、来年は味を占めたイノシシに食べつくされて 我が家のタケノコは絶望やね