大雪に見回られている地域の皆さんはお気の毒です。なんたって、いま頃からそんなに大雪が降るとは。
今日は、茨城県の海岸線をずっと北上して 北茨城というところに魚を食べに行ってきました。「 魚を食べに 」 と言うのは出かけるための半分口実です。あと半分は気晴らしです。もっとも、食べることだって気晴らしにもなりますけど。
もう一つ北に行くと福島県です。3年前の大地震の時には、ここの大津港という港は津波のダメージを受けて大変な被害でした。また、ここの町には岡倉天心が日本画の横山大観や、菱田春草などを集めて絵を描いていた所もあります。
市場食堂というのが港の近くにあって、お客さんで混んでいました。私はノドクロの煮物定食です。味付けと煮方がよくて、とても美味しかったです。
隣の建物は魚屋さんが集まった、一種のいわゆる店の魚市場ですが、そこで散策しながら味見をしたりして、多少買い物もしました。
広場ではのみの市をやっていましたが、その一軒。若い人がやっていたので、写真を撮って良いかと聞くと「どうぞ」。と、真ん中に立ってもらってパチリ。
風は冷たかったですが、みんな元気でしたね。
帰り道、同じ市内に「赤い靴」「シャボン玉とんだ」などの詩を書いた野口雨情の生家があります。前回は生家を見たので、今回は博物館をみました。館内は残念ですが、撮影禁止です。
私は、とても可哀想な女の子がモデルになった「赤い靴」が好きです。
赤い靴の話は、異説があるらしいですがそれはともかく、北海道の留寿都(るすつ)という所に住んでいた貧しい家の女の子がアメリカ人夫妻にもらわれて、アメリカに行ったという話を野口雨情が夫妻から聞き、それを詩にしたのですが、実際は女の子は病気になり、日本で寂しく亡くなってしまったらしいということです。雨情はそれを知らなかったと見えて、「今では 青い目に なっちゃって 異人さんの お国に いるんだろう」と謳っているそうです。