歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

我孫子の三樹荘へ続く天神坂は下って味わうナンバーワンの坂です!

2008年05月16日 | 街の風景

我孫子シリーズ、一昨日の続きです。

楚人冠の“丘公園”を下り、「ハケの道」に戻ります。次に目指すは“三樹荘と嘉納治五郎別荘跡”です。

途中にあったお煎餅屋さん。ここも何故か「博物館“等”」のマークがガイドパンフに表示してあります。


確かに、店の名前が“大正煎餅”で、剥げたペンキ塗りの看板は、それなりの佇まいです。それにしても、現役の煎餅屋さんが、博物館等と云われてもねェ・・・・・・。

新品の案内看板です。楚人冠碑→(あっち)、白樺文学館→(あっち)、志賀直哉邸跡→(あっち)、旧村川別荘→(あっち)。


そして、三樹荘と嘉納治五郎別荘跡の矢印は「↑」上を向いているので「ここ」と思ってしまったのです。

それで、「何処?」と思い周囲を見回したのですが、それらしき建物が有りません。数十㍍ほど先まで行くと、別の案内看板を見つけました。
 

すると、矢印はすべて「↑」上を向いているのです。一瞬、頭を反らして空を見上げてしまいそうになりました。

この上向き矢印は「あっち」の意味なのでしょう。すると、すべて通り過ぎて来た事になります。

最初の案内看板に戻り、もう一度、じっくり看板を眺め、辺りの景観を観察、良く見ると、先に狭く暗い坂の入り口がありました。
 

と云う事は、三樹荘と治五郎さんの別荘跡は、この坂を登った上にあると云うことらしいのです。たぶん間違いないでしょう。

「↑」上向きの矢印は「この上」と云う意味だったのです。別の看板の「↑」は「あっち」で、こっちの看板の「↑」は「この上」と云う意味だったのです。

あっちに行ったり、こっちに行ったり、空を見上げたり、キョロキョロ、ウロウロしてしまいました。認識力が衰えてきたようです。

先ずは、坂を眺めます。そして、考えます。本日は自転車なのです。下に置いて行くか?、それとも自転車を抱えて登るか?

頭と身体の両方が衰えたとは思いたくありません。ここは自転車を抱えて登ります。


傾斜の具合と云い、曲がりくねり具合と云い、竹垣の具合と云い、自然石の石段の具合と云い、辺りの佇まいと云い、これまでの坂で“ベストワン”かも知れません。


句が刻まれていました。


『三樹荘に 夢をつむぎし文人の 足跡しるす 天神の坂』 

後で調べて判ったのですが、この歌を詠んだ「村山祥峰さん」は、この三樹荘にお住いの歌人だそうです。

坂を自転車を抱えて登り終わり、一息ついて振り返ります。坂は途中で一度必ず振り返るのですが、今回は登り切ってからでした。自転車は重かった。


それにしても、ホントになかなかいい坂です。手入れがされているようです。

それで、この坂なんですが、上から下る処に「天神坂」と石板が立てられています。下から上がる処には何の表示も有りませんでした。

坂に、入り口とか、出口とか、表とか、裏とか、有りませんが、この坂はやはり「下りが表」で、「登りが裏」のように思えます。

天神坂は下って「味わった方」が良いかも知れません。

実は、後で判ったのですが、私が辿って来た沼沿いの「ハケの道」は「裏道」のようです。

我孫子の駅から、丘陵地帯を辿り「大黒天」に続く「子の神道」と云う道が「表道」のようです。

大黒天には階段を登って入りましたが、子の神道側に山門がありました。アレは裏口でした。

隣の旧村川別荘も表門は山側にあり、私が入ったのは庭先の裏口からでした。志賀直哉邸も山側に門があるようでした。

私は、ずっと、「裏道」を辿ってきたのです。やっぱっり・・・・・・。

兎に角、表側より、裏側好きです。

裏にこそ本質が・・・・・・何て気がします。


それでは、また明日。


コメント
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