歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

那須の温泉で米寿のお祝い② -スリットダムで民生安定- 

2010年04月06日 | 旅の話し
昨日の続きです。

北関東道から東北道に入り、空は青空、天気は最高となりました。この日は、朝から雨と強風で、鉄道や高速道路が混乱したとは、ホントに嘘のような天候急速回復で、米寿の旅行も出足好調です。

青い空と白い雲を眺めていたら、“三ツ矢サイダー”が飲みたくなり、大谷PAで休憩です。三ツ矢サイダーの1.5㍑ボトルを保冷バックから取り出し、紙コップに注ぎ、青空を眺めつつゴックンでした。この1.5㍑ボトルは前日に近くのスーパーで“特売価格98円”で買い求めたのです。


三ツ矢サイダーを飲んで気分は爽快、4人を乗せて車は快走して那須インターに到着。料金は四千四百五十円です。

インターを出て、17号線を那須連山の方向に走ります。この道は“那須街道”と云うそうで、道の両側には、おみやげ屋とか、いろいろな飲食店とか、何とか博物館とか、何とか広場とか、何とかの城とか、何とかランドとか、何とか牧場とか、もう、看板の乱立。

ホントに賑やかと云うか、騒がしいと云うか、鬱陶しいと云うか、観光協会加盟の業者の方々、そして那須を訪れる観光客の方々は、この手の風景が“観光地らしくてとても良いことだ”と、思っているのでしょう。

鬱陶しいので、写真を撮るのを忘れてしまいました。この風景が、観光地の一つの方向なのでしょうか? 一応、乱立する看板の色は“それなりに統一”されていました。でも、しかし、建物はデザインも色使いも、いったい、今はいつ??? ココはドコ??? 状態でした。

そんな那須街道を5~6分走り、右折して68号線に入ります。後は道なりに走り、15分ほどで“左側”に宿が現れる筈です。

68号線に入り少し走ると、道の両側から“観光地的風景”が消え、大自然の風景に変わります。河原の脇に駐車スペースがあり、視界がひらけ遠くに那須連山が見えたので休憩です。


那須と云うと、小学校だったか、中学校だったか? 夏の林間学校で登った“茶臼岳”を思い出します。かたち的には左が茶臼岳でしょうか? 
 



何やら書かれていました。平成10年8月の豪雨で、橋や道路や家に激甚な災害を被ったようです。今から10年ほど前、そんな事があったような記憶がボンヤリとあります。

女性演歌歌手の河原近くの別荘が豪雨で流されたと、ワイドショーで騒いでいたのも、場所は少し違いますが、その時の豪雨だったような気がします。まあ、そんな事はどうでもいいのです。

それにしても、この文章は、とても硬く、恐い顔して書いたようです。扱うモノがモノだけに、こういう“である体”になるのでしょうか。


上から11行目からの文は長く、“また、・・・”から始まって、最後の“・・・災害の発生を未然に防止し、民生の安定を図るものである”まで、130文字で句点になるのです。

それにしても、“民生の安定を図るものである”には、“恐れ入谷の鬼子母神”である。この施設、この説明板は何処が造ったのでしょう。普通は最後に管轄の団体、組織等の所在が記されているのに、全くの無署名です。

内容からして、国土交通省の地方土木事務所とか、山の事ですから林野庁とか、県の土木課とかそんな処の管轄と思うのですが、いったい責任者はだれだ? まぁ、だれでもイイですけどね。

こちらに、緊急砂防事業の内容が書かれています。


“堰堤”と、“流木捕捉工”の二つの方法で災害を未然に防止しているようです。

黒く見える壁のようなモノが“スリット”形式の堰堤で、


手前の金属製の柵のようなモノが“流木捕捉工”のようです。


こんな風に、流木を捕捉するのです。この写真は“砂防鋼構造物研究会”のページからお借りしました。詳しくはこちらをご覧下さい。 http://www.koseisabo.gr.jp/jirei/list.html


それで、こちらのページを見ると、流木捕捉工には、格子形、A型スリット、B型スリット、C型スリット、D型スリット、h型スリット、I型スリット、J-スリット、L型スリット、Δ型スリットの10種類ほどの形式があるそうなのです。

それにしても、世の中は広いのです。“砂防鋼構造物研究会”何て処があって、流木捕捉の研究をしていたりして、10種類の流木捕捉工の形式があったりして・・・・・・。

う~ん、ホント、世の中、知らないところで、知らない人が、いろいろな事を調べて、研究して、いろいろなモノが造られていたのです。勉強になりました。

それで、我々の目の前にある流木補足工の形式ですが、Δ(デルタ)型スリットだそうです。支柱の形状が三角形になっているので、デルタなのです。

“サンカクケイガタ”では何となく音的に軟弱に聞こえ、流木に押し流されそうなので、ここは“デルタガタ”と云う響きに、強固なイメージを感じ、命名したかも?

兎に角、“米寿のお祝い”の温泉旅行で、土木工事のお勉強をしてしまいました。

宿はもうすぐです。


それでは、また明日。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする