先週の続きです。
谷田部の十字路から、いろいろ走って、いつもは曲がらない道を曲がり、初めての道を走っています。
こんな看板が、こんな処に、誰が立てたのでしょうか、長年の風雨、風雪に耐え、トタン板は赤錆び、ペンキは退色し、周囲の木立に溶け込み、味わい深い風景となっています。
世間の風潮に対して、どうしても、一言云いたかったのでしょう。“好き”はいいけど、“隙”はいけないのです。でもねェ、いつもそんなに緊張ばかりしていては・・・・・・。
それにしても、30~40年の歳月を経過したと思われますが、トタン板製にしては、錆びても、退色しても、何となく、どことなく、毅然とした雰囲気を漂わす看板です。
杉木立を抜けると、今度は、こんな看板。“つくば市営要害住宅”です。「要害」ですよ! 「害」ですよ!害なんて、住宅の名称に付ける言葉なのですか?
知りませんでした。「要害」を辞書で調べたら、「険しい地形で、敵の攻撃を防ぐのに便利なこと。また、その土地」の事を云うのでした。
かの国の、ハンブルクと同じなのです。ブルクは日本語としては、「要害」「要塞」「砦」「城」でを意味するのです。ハンブルクもザルツブルクも要害住宅も仲間なのでした。
この住宅の後ろは、崖になっているので、地形的には確かに「要害の地」で、昔から、この辺の人達は、この地を「要害」と呼んでいたのでしょう。でも、「害」は「ものごとのさまたげとなるような悪いこと」なのです。
「あなた、何処に住んでいるの?」「つくばの要害住宅です」「要害?何それ?」「えぇ・・・、まぁ・・・」何か、気まずい雰囲気が流れそうな・・・・・・。
どうも、気持ちとして、見た目として、「要害住宅」なんて名称を、市営住宅に付けますかねェ~・・・・・・。何か、あまり、住宅には相応しいとは思えないのですが・・・・・・。でも、芝生の庭は広く、明るく、素敵なデザインの住宅です。
要害住宅を横目で眺めつつ暫く走ると、新しく完成した広い道路に出ました。
できたてのホヤホヤです。
何処に繋がっているの?
車も、人も、だ~れも居ません。
遙か彼方に高層ビル群が見えて来ました。ペダルを漕ぎつつ、頭にメロディーが流れて来ました。
♪砂漠の蜃気楼ウゥ~~ ♪ウゥ~ ♪ウゥゥ~~・・・・・・。
信号機の取り付け準備はできています。でも、まだ、当分は信号機の必要性は無さそうです。
こちら、ブルドーザーで造成中。
駅が見えて来ました。人里離れたこの駅は、どうも、“万博公園駅”のようです。数年前には、ホントに、ホントに、何~~にも無い陸の孤島のようなところでした。
駅の周囲の変化を、探って来ようと思います。
それでは、また明日。