最後の作品として紹介されていたマザー。
土曜日の午前中はあたたかったのに夕方から冷たい風が吹きはじめまさいた。いかがお過ごしでしょうか。
25分のくまさん。とってもかわいいです。
箱のうらにはこんなメモがつけられていました。
千年以上咲き続ける薄墨桜(うすずみざくら)と千年以上続くひなまつりをテーマにした「幻桜」という作品。後藤さんらしい作品だと思います。
横浜人形の家で行なわれている追悼特別企画 『後藤由香子展 ~時空を超えた愛の贈り物~』にやってきました。先週体力的に難しそうだったので次回に。。。と思っていたのですが電車にのっているとワイフが見に行くと言いだしたので、心の準備、レンズの準備もないままでした。今回も40mmで通しますがところどころトリミングしています。
染めにかんする覚書。「新聞紙ではなくセロハンやボードの上でかわかしたので色が濃いめ→そのため。。」といった細かい情報が管理されていました。
一応すべての作品を写真に収めてみたのですが、とっても長くなってしまいそうですし、そうすると書かなくなってしまいそうなのでテーマを絞ってみることにしました。なので、後藤さんの作品をたくさん期待されていた方にはちょっと物足りないかもしれません。ワイフが先に投稿していますのでよろしかったらご覧になってみてください。
子供の頃に祖父から渡された金つち。ひよこさんのシールがペタリンとついています。作業場でトントンとして遊んでいたそうです。
後藤さんが人形の世界に入られた頃いれかわるように亡くなられた祖父が遺した作りかけのおひなさまたち。もう一度命を吹き込むためにこの金つちをトントンして造られたのがこの「Dreaming 2011」なのだそうです。
震災後の街をみて、戦後の焼け野原で人形作りを始めた祖父思い出し、祖父は何のために人形を作り始めたのか、人形を作り続けるのかを考えていたそうです。その問いはご自身にも向けられていたのかと思います。
あっ。。こんな雛人形も作られていたんですね。その名も「森のくまさん」。
2015年の作品で「ヨーロッパでおひなさまに通じる生まれた時のプレゼントといえばテディベアがあります。ファーストフレンドと呼ばれなんでもお話しができる人生初めての友達になるそうです」と解説にありました。
「森のくまさん」はかわいらしいおひなさまですが、おひなさまを日本以外の人にも楽しんでもらいたいという気持ちで一杯。という表れなのかなぁと思うのでありました。
もう、あちこちにいるこの小鳥さん。かわいい。。チュピチュピ〜♪
いったい君は何なんだい?かわいいけど。。チュピチュピ〜♪
カネボウ KATEのアイライナーのCM撮影で使用された人間用の十二単(じゅうにひとえ)。もちろんCMで使用されたゴシックのお雛様も展示されていますが、ここからテーマを青に絞ってみたいと思います。
MANAという作品。殿姫ぞろいの人形としては最後の作品になるそうです。
後藤さんの作品というと黒を基調としたゴシック。夏の日の輝く様な白いかべ。春のミモザの黄色、やわらかいピンクなどを思い浮かべるのですが「青」はあまりなかったような気がしています(あくまでも森のなかまの印象です)。
とてもすっきりしたお顔立ち。落ち着いた暖色の照明だと少し青色が記憶色とことなったので思い切っていじってありますので実際の色合いとちょっと異なるかもしれません。
青色。小ちゃい頃は大好きな色でしたがある頃からあまり好きではありませんでした。が、雲の写真を撮ったり真鍮や銅に浮き出る緑青の色合いをみていると再び好きになりました。
写真をやりだすようになってから色温度という言葉を覚えたました。ものを熱していくとだんだん赤く輝き始めます。この色合いは発熱する温度で色が変わっていきます。温度がいよいよ高くなると青白く輝きます。
冷たく冷めた印象のある青ですが、生まれたばかりの恒星のように超高温を体現する色というのも不思議な気もします。
と、あまり。。おひなさまで見かけない青色について考えながら足を進めます。
さまざまな青の光に浮かぶ「マザー」はSEGAが運営するファンタシースターオンライン2の5周年プロジェクトで制作を依頼されたそうです。
元となるマザーの設定も展示されていました。マザーはゲーム中に登場する月のキャラクター「マザー」のもう一つのストーリー「かぐや姫」として制作したそうです。
台に施された紋様なのですが、キャラクターが纏う電気回路のよなモチーフのようです。緑青が発光するかのような色合い♪
着物もこのキャラクターがもつ電気回路のような模様を西陣織のパターンに起こし直すといったところから行っているそうです。
支える職人さんたちもすごいですが、最後まで突き動かすエネルギーもすごいものです。
鏡にはちゃんと緑青が出ています♪イメージを作り上げるためにもこういう小さなものにまで神経が注がれています。人形をつくりあげるというのはホントに総合的な技術力が必要なんだなぁと思うのであります。
とても現代的な顔立ち。現代に生まれてきた女の子たちが憧れ、毎年3月が待ち遠しくなる。そんなおひなさまたちなんだと思います。
そういえば。。。昔は女の子といえば「ピンクや赤が好き」と判を押したような時期もありましたが、ペールブルーとか初音ミクのような青色が好きな子もたくさんいますよね。
そっか。。後藤さんは全ての人が好きになっちゃえるように今までなかったおひなさまを一つずつ作り尽くしたいと思ったのではないでしょうか。なんということを思いました。
青ではありませんが。。。「源氏物語」という作品。中秋の名月の前日に亡くなってしまった紫の上。「お話では叶わなかった2人だけのまぼろしのお月見です」と解説がありました。
森のなかまは男の子ですが。。歳がいってきたのか。。最近この手の話に滅法よわくなりまして(笑)。。部屋に合う合わないは別にして。。。こういうおひなさまは胸ときめくものがあるんだと思っちゃっています。
会場を出るときにあの小鳥さんたちが何者なのかが判明しました。
何から何まで。。おひなさまとおひなさまが好きな人が好きだったんですね。
ご冥福をお祈りします。
それでは!
土曜日の午前中はあたたかったのに夕方から冷たい風が吹きはじめまさいた。いかがお過ごしでしょうか。
25分のくまさん。とってもかわいいです。
Bear 作り かお
わたづめ 10分
鼻のししゅう 15分
耳のぬいあわせ 6分
耳とかおの合体 8分
目つけ 5分
わたづめ 10分
鼻のししゅう 15分
耳のぬいあわせ 6分
耳とかおの合体 8分
目つけ 5分
箱のうらにはこんなメモがつけられていました。
千年以上咲き続ける薄墨桜(うすずみざくら)と千年以上続くひなまつりをテーマにした「幻桜」という作品。後藤さんらしい作品だと思います。
横浜人形の家で行なわれている追悼特別企画 『後藤由香子展 ~時空を超えた愛の贈り物~』にやってきました。先週体力的に難しそうだったので次回に。。。と思っていたのですが電車にのっているとワイフが見に行くと言いだしたので、心の準備、レンズの準備もないままでした。今回も40mmで通しますがところどころトリミングしています。
染めにかんする覚書。「新聞紙ではなくセロハンやボードの上でかわかしたので色が濃いめ→そのため。。」といった細かい情報が管理されていました。
一応すべての作品を写真に収めてみたのですが、とっても長くなってしまいそうですし、そうすると書かなくなってしまいそうなのでテーマを絞ってみることにしました。なので、後藤さんの作品をたくさん期待されていた方にはちょっと物足りないかもしれません。ワイフが先に投稿していますのでよろしかったらご覧になってみてください。
子供の頃に祖父から渡された金つち。ひよこさんのシールがペタリンとついています。作業場でトントンとして遊んでいたそうです。
後藤さんが人形の世界に入られた頃いれかわるように亡くなられた祖父が遺した作りかけのおひなさまたち。もう一度命を吹き込むためにこの金つちをトントンして造られたのがこの「Dreaming 2011」なのだそうです。
震災後の街をみて、戦後の焼け野原で人形作りを始めた祖父思い出し、祖父は何のために人形を作り始めたのか、人形を作り続けるのかを考えていたそうです。その問いはご自身にも向けられていたのかと思います。
あっ。。こんな雛人形も作られていたんですね。その名も「森のくまさん」。
2015年の作品で「ヨーロッパでおひなさまに通じる生まれた時のプレゼントといえばテディベアがあります。ファーストフレンドと呼ばれなんでもお話しができる人生初めての友達になるそうです」と解説にありました。
「森のくまさん」はかわいらしいおひなさまですが、おひなさまを日本以外の人にも楽しんでもらいたいという気持ちで一杯。という表れなのかなぁと思うのでありました。
もう、あちこちにいるこの小鳥さん。かわいい。。チュピチュピ〜♪
いったい君は何なんだい?かわいいけど。。チュピチュピ〜♪
カネボウ KATEのアイライナーのCM撮影で使用された人間用の十二単(じゅうにひとえ)。もちろんCMで使用されたゴシックのお雛様も展示されていますが、ここからテーマを青に絞ってみたいと思います。
MANAという作品。殿姫ぞろいの人形としては最後の作品になるそうです。
後藤さんの作品というと黒を基調としたゴシック。夏の日の輝く様な白いかべ。春のミモザの黄色、やわらかいピンクなどを思い浮かべるのですが「青」はあまりなかったような気がしています(あくまでも森のなかまの印象です)。
とてもすっきりしたお顔立ち。落ち着いた暖色の照明だと少し青色が記憶色とことなったので思い切っていじってありますので実際の色合いとちょっと異なるかもしれません。
青色。小ちゃい頃は大好きな色でしたがある頃からあまり好きではありませんでした。が、雲の写真を撮ったり真鍮や銅に浮き出る緑青の色合いをみていると再び好きになりました。
写真をやりだすようになってから色温度という言葉を覚えたました。ものを熱していくとだんだん赤く輝き始めます。この色合いは発熱する温度で色が変わっていきます。温度がいよいよ高くなると青白く輝きます。
冷たく冷めた印象のある青ですが、生まれたばかりの恒星のように超高温を体現する色というのも不思議な気もします。
と、あまり。。おひなさまで見かけない青色について考えながら足を進めます。
さまざまな青の光に浮かぶ「マザー」はSEGAが運営するファンタシースターオンライン2の5周年プロジェクトで制作を依頼されたそうです。
元となるマザーの設定も展示されていました。マザーはゲーム中に登場する月のキャラクター「マザー」のもう一つのストーリー「かぐや姫」として制作したそうです。
台に施された紋様なのですが、キャラクターが纏う電気回路のよなモチーフのようです。緑青が発光するかのような色合い♪
着物もこのキャラクターがもつ電気回路のような模様を西陣織のパターンに起こし直すといったところから行っているそうです。
支える職人さんたちもすごいですが、最後まで突き動かすエネルギーもすごいものです。
鏡にはちゃんと緑青が出ています♪イメージを作り上げるためにもこういう小さなものにまで神経が注がれています。人形をつくりあげるというのはホントに総合的な技術力が必要なんだなぁと思うのであります。
とても現代的な顔立ち。現代に生まれてきた女の子たちが憧れ、毎年3月が待ち遠しくなる。そんなおひなさまたちなんだと思います。
そういえば。。。昔は女の子といえば「ピンクや赤が好き」と判を押したような時期もありましたが、ペールブルーとか初音ミクのような青色が好きな子もたくさんいますよね。
そっか。。後藤さんは全ての人が好きになっちゃえるように今までなかったおひなさまを一つずつ作り尽くしたいと思ったのではないでしょうか。なんということを思いました。
青ではありませんが。。。「源氏物語」という作品。中秋の名月の前日に亡くなってしまった紫の上。「お話では叶わなかった2人だけのまぼろしのお月見です」と解説がありました。
森のなかまは男の子ですが。。歳がいってきたのか。。最近この手の話に滅法よわくなりまして(笑)。。部屋に合う合わないは別にして。。。こういうおひなさまは胸ときめくものがあるんだと思っちゃっています。
会場を出るときにあの小鳥さんたちが何者なのかが判明しました。
何から何まで。。おひなさまとおひなさまが好きな人が好きだったんですね。
ご冥福をお祈りします。
それでは!
どんなに小さなものであろうと(だからこそ?)、それを完璧なものとするために払われた神経や時間、作者の眼差しについて考えるのが好きです。
そして、その作品を美しいと思った人が収めた写真は作者の作品であって撮影者の作品でもありますよね。もちろん展示のためにデザインした企画者の作品でも。
ちなみにミクちゃんの色、好きです(笑)
別にボカロしか聴かないわけではなくむしろ疎いほうだと思うのですが(あの世界も必要以上にディープですから…)、やっぱりミクは可愛いって思うのがあの色ですね。
詳しい経緯については全く知らないのですが、冒頭の写真が素晴らしいです…
やや伏せられた目が優しげにも哀しげにも見える面立ちは間違いなく日本のものですが、確かに日本的な発想でないように思える(?)アイスブルーの灯り、華奢な人形に豊かな十二単のコントラスト…
キュベレイやナイチンゲール、古くはR2ザクやポケ戦に出てくるザク2改など、頭部や手足そのものは華奢(?)で末端に向かって装甲やエンジンが大きく施されたデザインの根本は日本の十二単にもあるのかも知れないなぁ、などとぼんやり考えてみました。
素人のわたしなんかが見ると「ここまでやらなくても」と思ったりしてしまうのも、その世界のことをよくしらないだけなのかもしれません。小ちゃい飾りや魔境なども、それぞれトップレベルの方に制作を依頼されているそうです。
技術や経験以外に情熱までもが息ができないくらいに緻密に積み重ねられて出来上がったのがこの作品たちなのかなと思います。それだけのものが沢山ならべられ、自分が好きなおひなさまを見つられるというのですから、なんと贅沢な展示会とおもいます。
ロボットのデザインも色々ありますよね。丈夫そうなのとか、合体分離できる玩具を念頭においていたのが、登場人物の好みや背景を映したものなどがでてくると。。。何もないところからデザインが出てくることもないので。。確りした出展があると練上げやすいんだと思います。
ミク色。ティファニーブルーなどとも呼ばれているようですね。
後藤さんのお雛様を知ってからは毎年人形の家で見られるんだろうなぁと思っていたのでとても残念でした。あのお雛様を見てみたいという方はこれからもずーっといらっしゃるんだろうなぁと思って少しでも画像が残せればと記事を書きました。
私はTwitterはしておりませんがお友達と見て後藤さんのお雛様を更に好きになって頂ければ幸いです♪
満月の夜にさんのおかげで私もあれこれ後藤さんの作品を思い出すことができました。ありがとうございます。