goo

Et Alors エ・アロール-それがどうしたの

久しぶりに渡辺淳一氏の小説を読んだ。標題からは 不倫モノの匂いがするが、不倫というより、高齢化社会の当事者たる、老人の世界の話だ。この小説の主人公は“高齢者が気ままに暮らせる施設を作ろうと、東銀座のビル街に高級老人ホーム「ヴィラ・エ・アロール」を開設した。この老人ホームに入所して暮らすユニークな老人たちのユニークな事件の相次ぐ1年を主人公の目を通して語っているユニークな小説である。もちろん渡辺氏の小説らしく、主人公は54歳のきままな独身。32歳の女性編集者の恋人がいるが、あまりにもユニークな事件の連続で その愛情生活もままならない。それも入居者たる高齢者たちのドタバタのセックスがらみの事件が息つくひまなく連続し、面白、おかしく書かれている。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( )