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領土・領海をめぐる日本人の感覚

この夏、敗戦記念日のあたりで、韓国、中国からしかけられて領土・領海問題を意識させられる事件が頻発した。こうした問題に対し、日本人の感覚が相当甘いところがあるような気がしている。というのは、韓国や中国の主張には かなり感情的で自己中心の主観的な要素が多く、客観的な証拠さえ積上げれば彼らを論破するのは容易だと思い込んでいるフシがあるからだ。 或いは、“本来、誰のものでもない土地や海を、誰のものかと目くじら立てて、戦争するのはバカらしい。”という議論を もっともだとしてしまうのは、現代社会というものを正確に認識していない人々の発想である。勿論、国家主義的発想も少々古ぼけてきてはいるが、まだまだ国家の機能が一般市民社会に及ぼす影響力の大きさを考える時、それは 自身の利益を損なうことに通じる考え方であると思うべきだ。社会を考える時、そうした文明発達論的時間軸の考え方が入っていないと、とんでもなく不利で誤った議論を もっともらしい顔ですることになるのだ。それが社会科学者としての発言ならば、無責任であり 見立て違いもはなはだしいのではないか。 . . . 本文を読む
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