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米人経済学者による「国際金融経済分析会合」への提言―経世済民を考える

安倍首相が世界経済について国際的有識者と意見を交わす“国際金融経済分析会合”を開催している。しかし、その内容についての報道はほとんどない。それは首相官邸が出席者に“会合は原則非公開”として箝口令を敷いたためだ。 そこで、ネットで経済学泰斗のスティグリッツ教授とクルーグマン教授の提言内容を追ってみた。分かったことは、驚いたことに両教授は財政赤字を恐れず徹底してやれ、と言っていることだ。これはつまり、もっと社会保障費を増大させて、日本国民の将来不安を解消させることが、需要や消費の喚起への近道だという意味のことだ。それこそが経済の語源・経世済民なのだが、だからこそ財政赤字のみを気に病む財務官僚はこうした議論を原則非公開としたいのだろう。 そして両教授ともに付言しているのが、地球環境問題に着目したグリーン・テクノロジーへの移行という、民間投資促進のための政策・税制であり、当然検討するべき項目だろう。 当代随一の経済学者の金言を日本の政治家が活かすのは、まさしく“今デショウ!”。だが残念ながら期待できない。そして最も問題なのは、こういう重要な議論を政府に同調して覆い隠している日本のマスコミ、オピニオン・リーダー達の姿勢は非常に罪深いことだ。 . . . 本文を読む
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