The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
“講演・C0P21を踏まえた兵庫県の地球温暖化対策について”を受講して
講演者は兵庫県農政環境部環境管理局温暖化対策課長・小塩浩司氏であった。兵庫県の温暖化対策・政策の概要を分かり易く解説してくれると期待し、兵庫県下での環境審査では、県の政策を知っておくことは有益と考えた。
日本の国際公約である“温室効果ガス削減目標”は、“2030年度に2013年度比26.0%削減(原発稼働を見込む)”。これに対し兵庫県の目標は、26.5%削減となっている。産業部門の改善には火力発電の効率化に大きく期待。県下には重厚長大産業が集積していて、主に鉄鋼産業を含めた産業界の自発的自助努力に大きく依存することになる。制度的には2003年度以降県条例で、大規模事業所の排出抑制計画の作成・提出と措置結果の報告をさせ、結果を公表するというもの。それから大手企業の緑化、森林(吸収源)整備の協力へも期待。
家庭部門43%削減は火力発電の効率化が20%と大きく寄与する。残り約20%は家庭部門の工夫、つまり家庭のエコ診断事業の効果に期待。兵庫県の家庭では診断後の削減効果が約20%で全国平均10%に対し飛び抜けている。その究極としてのソーラーパネル化で70~90%の削減を期待し、その低利融資も促進するという。
勿論、再生可能エネルギー導入促進も大きな政策の要素になっている。メガ・ソーラーの展開や、大規模風力発電施設の増設、木質バイオマス発電、地熱バイナリー発電、小水力発電等の推進を指向するが、各々特有の問題あり、解消を図りながら進める意向だった。 . . . 本文を読む
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