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佐藤智恵・著“ハーバード日本史教室”を読んで

この国の情けない実態を世界はどう見ているのか気になるところだが、ブログ投稿ネタに困っていた先週、書店書棚で、偶然にもこの本が目に入った。目次を見て、結構 魅力的な印象を持ってしまい購入し、読了した。 この本は、明治以来の日本人の留学生とハーバードの関わりの紹介から始まって、日本研究者である現役のハーバード大学教授のインタビュー結果の構成である。著者は1970年兵庫県生まれ、92年東京大学教養学部(国際関係論)卒業。 読んでみると、普通の日本人が知らないエピソード満載だ。一般に教えられている通史すら、偏っているのかも知れない、と思わざるをえない。自らの国の歴史を十分に知ったつもりになっているが、実は良く知ってはいないのではないか。外国人がどうしてこのように埋もれた歴史を発掘できたのだろうか。様々なエピソードに気分的に目一杯になってしまう。 誇りを持つことは大切だが、夜郎自大では意味がない。そうならないためには様々な目による評価とその結果の重層的知識を持っていることが必要なのだろう。それにはこの本は期待通りであった。 . . . 本文を読む
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