The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
検察は どうしたのか
大阪地検特捜の証拠品改竄に引き続き、那覇地検の中国漁船船長の釈放と、検察司法の体制と権威が揺らいでいるように 見える。特に、中国人船長の釈放は 検察はその職務を超えた判断をした。証拠品改竄の不祥事を覆い隠すために官邸に屈したのだろうか。
こういった動きは日本の目に見えない古い価値観に基づく体制が 瓦解し始めている結果なのだろうか。最近、様々な局面で語られる“改革”という言葉だが、一体 日本社会は何をどのように改革するべきなのだろうか。一昔前語られた“抵抗勢力”とは 具体的にどのような勢力だったのだろうか。この日本社会に旧来から存在し、“既得権益”をほしいままにする“抵抗勢力”とは一体 誰で、それに対峙する勢力の正体は一体誰であったのだろうか。
要するに、我々にとって、とはおこがましいので、もっと厳密に言えば、私にとって、敵は誰で、味方となるのは誰なのだろうか。そして、その“味方”の正体は 果たして何なのだろうか。その“味方”が居るとすれば、この私の何に期待しているのだろうか。
現代は、その敵と味方が判然とせず、その正体も分からないまま、とりあえず それを決めて、例えば選挙で投票する。その後、裏切られていたのだとようやく気付くと、味方であったはずの御当人は 既に、そこには居ない。小泉・竹中政権は、そういった典型例であろう。彼らは一体誰の味方をしたのだろうか。
さて、検察の話に戻ろう。
検察は 国家権力の象徴であり、権力奥の院との印象がある。したがって、国民個人の利益より、国家利益を優先させる恐るべき組織である。法理を尽くし、国益を追求する組織。そして、国家の仕組を利用して、私益を貪る巨悪さえ許さない、となると“正義の味方”となるのだが、果たして そうなっているのだろうか。今の検察は 果たして誰の“味方”なのだろうか。これまでの特捜の強引な捜査・取調べは、相当な人権侵害を引き起こしている、と言われている。このような検察の正体となると、さてどのようなものなのか。
今、官僚は“国民の敵”として、“国益に反する勢力”に擬せられている。そして検察も、役所の一つであり、この官僚達の極めて突出した部分である。検察も官僚として“国家の仕組を利用して、私益を貪る巨悪”になっている危険性はないのか。
官僚が陥る錯誤は、組織の中での歪んだ自己保身であり、栄達の追求である。昔、日本には職業軍人と言う官僚が居た。この内の“エリート”が、積極的に政治に参加し、夜郎自大のまま自己保身と栄達を追求し、ついには国家を破滅に導いた。今の高級官僚も同じ道を歩んでいるのではないか、という危惧がある。
“絶対的権力は絶対的に腐敗する”という言葉がある。先週の 日本の検察という絶対的権力の見せた動きで明らかになった問題を 一体誰がチェックし、その腐敗をどのように防止するのだろうか。考えて見ると、日本には この検察をチェックする仕組や機関が存在しない。政府機構としては極めて 危うい状態になっているのではないだろうか。
被疑者取調べの過程の“可視化”とともに、この検察司法の 監査の仕組と機関の設置という改革も必要ではないか。
要するに その則(のり)を超えず、毅然として職務を全うする健全で透明な官僚組織になって欲しいのだ。怪しい勢力に左右されない、毅然とした官僚組織が国民一般に信頼される組織なのだ。
ついでながら、今回の中国との関わりは、外務省の繊細な外交感覚の低さ、海上保安庁の国境最前線での微妙な対処感覚の劣化、それを指揮する海保中央の意識の低さ、ひいては官邸の国家戦略感の欠如、さらには一般国民の軍事的センスの乏しさ、こういった全ての問題が 露呈した結果のような気もする。
どうやら、従来 明らかに存在しなかった領土問題が、中国によって国際的に提起され、問題化してしまった。中国は一歩譲れば、それを“カード”としてズケズケ踏み込んで来る国である。恐らく、尖閣諸島周辺を中国艦船の当然のように遊弋する風景が日常化し、ついには日本側の漁業権すら放棄せざるを得なくなる日が 遠からず来るのかもしれない。現に、一旦逮捕された中国人船長は 今後は尖閣に安心して出漁すると言っているらしい。その一方、レア・アースの事実上の禁輸解禁は一向に解除されないし、フジタ社員の解放も無い、という事態も十分に考えられる。これらは全く“別の問題”だからだ。
現政権の中枢は フジタ社員の生命の危険を感じたのだろうか。ならば、かの国は そのような非道を行いかねない国であり、その脅しに屈したのだと、国際的に喧伝するべきではないか。そうでなければ、日本は 実は領土領海を防衛し、拉致された国民を保護する力すら無い劣等国であることを国際的に露呈しただけで終わってしまう。
しかし、これまでの中国側の手際よさには はめられたような印象はぬぐえず、そういうことをかの国はしかねない。いわば、その本質は北朝鮮と同類なのだ。
こういった動きは日本の目に見えない古い価値観に基づく体制が 瓦解し始めている結果なのだろうか。最近、様々な局面で語られる“改革”という言葉だが、一体 日本社会は何をどのように改革するべきなのだろうか。一昔前語られた“抵抗勢力”とは 具体的にどのような勢力だったのだろうか。この日本社会に旧来から存在し、“既得権益”をほしいままにする“抵抗勢力”とは一体 誰で、それに対峙する勢力の正体は一体誰であったのだろうか。
要するに、我々にとって、とはおこがましいので、もっと厳密に言えば、私にとって、敵は誰で、味方となるのは誰なのだろうか。そして、その“味方”の正体は 果たして何なのだろうか。その“味方”が居るとすれば、この私の何に期待しているのだろうか。
現代は、その敵と味方が判然とせず、その正体も分からないまま、とりあえず それを決めて、例えば選挙で投票する。その後、裏切られていたのだとようやく気付くと、味方であったはずの御当人は 既に、そこには居ない。小泉・竹中政権は、そういった典型例であろう。彼らは一体誰の味方をしたのだろうか。
さて、検察の話に戻ろう。
検察は 国家権力の象徴であり、権力奥の院との印象がある。したがって、国民個人の利益より、国家利益を優先させる恐るべき組織である。法理を尽くし、国益を追求する組織。そして、国家の仕組を利用して、私益を貪る巨悪さえ許さない、となると“正義の味方”となるのだが、果たして そうなっているのだろうか。今の検察は 果たして誰の“味方”なのだろうか。これまでの特捜の強引な捜査・取調べは、相当な人権侵害を引き起こしている、と言われている。このような検察の正体となると、さてどのようなものなのか。
今、官僚は“国民の敵”として、“国益に反する勢力”に擬せられている。そして検察も、役所の一つであり、この官僚達の極めて突出した部分である。検察も官僚として“国家の仕組を利用して、私益を貪る巨悪”になっている危険性はないのか。
官僚が陥る錯誤は、組織の中での歪んだ自己保身であり、栄達の追求である。昔、日本には職業軍人と言う官僚が居た。この内の“エリート”が、積極的に政治に参加し、夜郎自大のまま自己保身と栄達を追求し、ついには国家を破滅に導いた。今の高級官僚も同じ道を歩んでいるのではないか、という危惧がある。
“絶対的権力は絶対的に腐敗する”という言葉がある。先週の 日本の検察という絶対的権力の見せた動きで明らかになった問題を 一体誰がチェックし、その腐敗をどのように防止するのだろうか。考えて見ると、日本には この検察をチェックする仕組や機関が存在しない。政府機構としては極めて 危うい状態になっているのではないだろうか。
被疑者取調べの過程の“可視化”とともに、この検察司法の 監査の仕組と機関の設置という改革も必要ではないか。
要するに その則(のり)を超えず、毅然として職務を全うする健全で透明な官僚組織になって欲しいのだ。怪しい勢力に左右されない、毅然とした官僚組織が国民一般に信頼される組織なのだ。
ついでながら、今回の中国との関わりは、外務省の繊細な外交感覚の低さ、海上保安庁の国境最前線での微妙な対処感覚の劣化、それを指揮する海保中央の意識の低さ、ひいては官邸の国家戦略感の欠如、さらには一般国民の軍事的センスの乏しさ、こういった全ての問題が 露呈した結果のような気もする。
どうやら、従来 明らかに存在しなかった領土問題が、中国によって国際的に提起され、問題化してしまった。中国は一歩譲れば、それを“カード”としてズケズケ踏み込んで来る国である。恐らく、尖閣諸島周辺を中国艦船の当然のように遊弋する風景が日常化し、ついには日本側の漁業権すら放棄せざるを得なくなる日が 遠からず来るのかもしれない。現に、一旦逮捕された中国人船長は 今後は尖閣に安心して出漁すると言っているらしい。その一方、レア・アースの事実上の禁輸解禁は一向に解除されないし、フジタ社員の解放も無い、という事態も十分に考えられる。これらは全く“別の問題”だからだ。
現政権の中枢は フジタ社員の生命の危険を感じたのだろうか。ならば、かの国は そのような非道を行いかねない国であり、その脅しに屈したのだと、国際的に喧伝するべきではないか。そうでなければ、日本は 実は領土領海を防衛し、拉致された国民を保護する力すら無い劣等国であることを国際的に露呈しただけで終わってしまう。
しかし、これまでの中国側の手際よさには はめられたような印象はぬぐえず、そういうことをかの国はしかねない。いわば、その本質は北朝鮮と同類なのだ。
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