goo

バンクーバー・オリンピックに感じたこと

ようやくバンクーバ・オリンピックは終わりを迎えつつある。日本のアスリートは それぞれよく頑張ったと思う。
しかし、それが 適切な努力の結果であったのだろうか。何故ならば とうとう金メダルは1個も取れなかったのである。同じ アジアの他の参加国はどうだったかと見ると 韓国が目覚しい活躍をしている。中国もよいポジションにある。
日本は 冬季オリンピックでは 長野以来 低落傾向にある。何故なのだろうか。
夏のオリンピックでも 日本の活躍が 見られなくなって来たように思える。



最近の 日本のマスコミは日本のメダル獲得がないので、8位までの入賞を喜ぶようになってきた。日本の選手の出場していないゲームさえ放送している。まぁ、妙な国家意識や民族意識を煽ることは 問題ではあるが、こういう現象は寂しい限りだ。これで 良いのだろうか。

韓国は人口比で見ると 日本に比べて圧倒的に強くなって来ていることが分かる。
オリンピックばかりではない。サッカーは元来 韓国が強かったが、それに最近ようやく日本が追いついて来たかと思ったが 先日は完敗して突き放された感じだ。
野球は日本の方が 元々強かったが北京オリンピックでは完敗。とうとう野球でオリンピック金メダルを獲れずに終わってしまった。WBCでは日本が何とか優位を保っているが それも何時まで続くか 非常に危うい状況だ。しかも、そのWBCは 本国の米国が本腰を入れて参加していないことから、国際的認知度は 未だ高くないのではないか。

問題は こういう状態がスポーツばかりではだけではないことなのだ。
港湾貨物取扱量で 神戸は釜山に抜かれて久しいし、それを 取り返そうという意欲も日本側にはない。日本の空の玄関は仁川空港であると言われて来て これも常識になりつつある。日本の地方空港の多くは 成田より仁川と結んでいて、その方が 旅費も安く済むというのだ。
その上、中国にも自動車の販売量では追い越され、GDPでも抜かれようとしている。
日本の不況は あまりにも長く尾を引いているが、中国も どうやら韓国も景気を回復してきているということだ。

その上に、領土の竹島を韓国に奪われて そのまま放置している日本政府の姿勢には呆れるばかりだ。どうやら対馬も韓国の領土だと言い切る韓国人もいて、その土地が買い占められているらしいが、これも奪い取られる運命にあるのだろうか。東シナ海の海底油田も 同様に中国に吸い取られている状態だ。

最近は 全く聞かれなくなった言葉だが、日本は世界からアジアへのゲート・ウェイであるなどとは 明らかに胸を張っては言えない状態なのだ。既に 日本はアジアを代表する国家ではなくなって来ているのだ。

繰り返すが、私はここで狭量な国家意識や民族意識を煽るつもりは 全く無い。それが、どんなに愚かしいことかは、分かっているつもりだが、今の日本人は 厳しい国際情勢に あまりにも脇が甘い印象であることに不安を 覚えるのだ。
そういう厳しい感覚に 官民共に乏しいことが 結果として 北朝鮮の拉致問題の解決を長引かせているのは事実なのだ。
日本人の意識の何が 問題なのだろうか。
日本の役人は トロンを潰し、ウィニーの作者を犯罪者にしてしまった。そして、トロンやウィニーより技術的に低いウィンドウズやユーチューブの一方的繁栄を許してしまっている。
それとも モンゴル人の横綱やスノー・ボードの選手を バッシングするくらいが 日本の大人の できることなのだろうか。それも マスコミの変な声を笠に 陰からの卑怯なやり方でである。正々堂々指導、育成する能力もなくなったのだろうか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« “心がスーッと... 日本人の精神... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。