日本の報道

不真面目な 政権運営をしておきながら カメラの前で “不真面目なヤジは止めてください”などという我らが首相。
ご立派な 発言です。マツオカ氏は 不真面目ではないのでしょうか。これを馘首しないのはマジメなことでしょうか。
内閣総理大臣には 憲法第68条第2項に“任意に国務大臣を罷免することができる。”とありますが、あえて罷免しないのは意図があるのでしょう。まさか、憲法のこの部分も“改正” したいのでしょうか。“美しい国”の“醜い政権”です。
その首相、今度は 年金問題で “いたずらに年金制度への不信を煽るような発言は 止めてください” と言ったらしい。
これは オカド違いの重大な発言だと思います。政策や 政権への不信感を表明してはならない、ということのようです。
当日は、一局のテレビ・ニュースを除いて、マスコミは これを全く伝えなかった。首相に 脅されて報道を止めたのでしょうか。

社会保険庁は また名前を変えて 再発足するらしい。お尋ね者が 変名して 追っ手を逃れるような 下手なやり方です。
無責任で 居丈高な答弁の上に、この法案を強行採決する。“美しい国”の“醜い政権”です。
それに、“消えた年金”、実に 腹立たしい。
金融庁は、保険会社の不払いで 経営者の首を切ったが 官僚の責任は問わない。要するに、日本は 法治のない 非合理な 変な国なのだ。年金は 積み立てた人の資産。それを勝手に散逸させて 居丈高に答弁する政府。
首相は 批判してはならないと言っている。マスコミは その言葉に従ったのではないでしょうか。
週末には さすがに少々騒ぎ始めたが そんなタイミングでは “後の祭り” になるようなことはないのか、と思うのです。

ところで、日本のマスコミは 大丈夫なのか、まともなのか、と思うのです。
先日、グローバル・コンパクトについて、取り上げましたが、それまで私は全く知りませんでした。私の周囲の人々も知りませんでした。
国連が 多国籍企業の行動に危機感を持っていて、それに対して宣言を出すというのは ヒョットして 世界史的重要出来事のような気がしますが、その動きを日本人たちが知らされていないのは重大なことだと思います。
日本のマスコミは 世界の動きを 適切に 伝えていないような気がします。世界の中の日本、そういう捉え方をしないと、日本の動きだけが 誤った方向性を持つことになるのではないかと思うのです。

拙い英語能力で 辛い思いをしながら 時々、英字新聞を読むことがあるのですが、記事内容の雰囲気は 全く違うような気がします。日系新聞社の英字新聞ですら 違うような気がしています。これは、何故なのでしょう。
時の 権力者へ配慮して報道している結果でしょうか。そうして、ジワジワと ある方向性への“空気”を醸成していることはないでしょうか。日本人だけが　世界の中で孤立するような　報道に馴らされているのではないでしょうね。
そんなことは あってはならないと思うのですが。