The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
ゴールデン・ウィークの ご挨拶
気付けば 世間はゴールデン・ウィークになっていた。頭では分かってはいたのだが、実際にGWになってみると、こりゃいつものようにはやれん、というか やっぱり休みたい・・・そんな気分に襲われた。
そこで、このブログをどうしようかと思ったが、申し訳ないが まぁ現状の気分をそのまま掲載することにした。
休み前は、GW後の政治日程と懸念される番狂わせと何よりもその後のセル・イン・メイが懸念され、それをネタにした文章をこのブログに載せた。とはいうものの政治もマーケットも一寸先は闇であることをもう一度 肝に銘じたい。
政治は、フランスと韓国の大統領選挙がキィになる。フランスはほぼマクロン氏(実はお菓子のマカロンと同じ発音?)が優勢で彼に決まりのようで、ほぼ安心している。しかし、EUそれ自体は問題を抱えているので、いつまでもこれまでのようではEU域内の一般民衆の支持を次第に失うだろうことは明らかだ。今後どのように改革・変貌するのか気になるところだ。
韓国の両候補は、濃淡はあるもののいずれもコリア・ファーストのようだ。これが北を利することはないだろうか。つまりは日米韓の三角同盟にマイナスの影響を及ぼすのではないか大いに懸念されるところだ。
いずれの問題も、セル・イン・メイには微妙で大きな影を落とす。どのように影響するのかは、政治的結果が出ていても市場参加者が それをどのように解釈するかにかかっている。
セル・イン・メイには、それ以外にトランポノ・ミクスの行方を市場参加者が どう見ているかにも影響されるのだ。トランプの政策自身は論理矛盾しているので、それを市場がどのタイミングで、どのように咎めるのか、それはその時になるまで分からない。従い、市場から目を離せないと思っている。
それよりも もっと気がかりなのは北朝鮮情勢だ。基本は、米国が中国を道連れに北を追い込んでいる図式だが、この連合に割って入ってきたのが、ロシアだ。中村逸郎教授は あるテレビ番組で核兵器の精選された原料をロシアが提供したことがあると指摘していた。また最近は北方領土に北朝鮮人を労働者に入れて、経済開発を計画しており、ここに日本の資金3000億円が投入されれば、これが北の兵器開発の資金となるという解説もしていた。マンギョンボン号の定期航路で、労働者を大量にロシアに送り込むはずだという。このようなロシアの動きは、ウラン鉱が北で採掘できるので それを狙ってのことだという。
果たしてこのことを見越して安倍首相は張り切っているのだろうか。マヌケなことにならなければ良いが。
私は、トランプ大統領は既に北を軍事的に制圧することに決意したと思っている。それがいつかは、横須賀のロナルド・レーガンが動き出す時だと見ている。これにニミッツを加えた3個空母打撃群が朝鮮半島近海域に達した時が、攻撃準備完了の時だろう。7月になれば再び米韓合同演習が行われるとの報道もある。それと絡んでのことになるのだろう。
話をもどそう。選挙日程はこのブログが読まれる頃は、決着がついているはず。さしずめ月曜の朝にはフランスの結果が出ている。どうなることやらとは言うものの、当面GW以前に想定した予測に従って対処せざるを得ないところだ。
そういう見込みの中、休みたい一心で前半は過ごした。実際に完璧に無為に過ごせたのは1~2日程度だった。
この間、レンタル・ビデオを4本見た。
前半はアンジェリーナ・ジョリー主演の“ソルト”とリドリー・スコット監督の“天国の王国”だった。“ソルト”は冷戦時代の生き残りロシア・スパイ集団による米国襲撃の架空話だが、アンジェリーナ・ジョリーのアクションとともにくるくる変化する状況が結構面白かった。本編以外に異なるシナリオのディレクターズ・カット版があり、1枚で2度おいしいものだった。
“天国の王国”も主役の人物は架空のようだが、史実は踏まえており、これも戦争場面は迫力があった。実は、これは以前に見たことがあるのではないかとのかすかな記憶があるように思ったが定かではないので、もう一度見ることにしたのだった。時代背景は、日本では平氏滅亡の頃だ。この時代に白人の王国がエルサレムにあったとは知らなかった。信仰の自由と、エルサレム占有の正当性について何が正義か非常に難しい問題で、これが現在の欧州の混乱の原因の一つとなっているのではないか。アラブ側の英雄サラディンによるエルサレムの包囲奪還戦がこの映画の舞台になっている。この映画は、この客観状況を正確に伝えているのだろうか。私には断定できない微妙なところだ。
後半は、ジョン・ムーア監督の“エネミー・ライン”とスティーブン・スピルバーグ監督の“ブリッジ・オブ・スパイ”だった。
“エネミー・ライン”の舞台は、御存知1992年に起きた旧ユーゴスラビアの民族紛争で、和平交渉が終わった停戦直後のボスニアだ。NATO軍として参加した米空母から停戦状況を確認するために偵察に飛び立ったF/A18がセルビア軍事組織に撃墜され、搭乗員のパイロット1名は射殺され、航空士1名の逃走脱出劇となる。20年以上前の話だが、米軍には偵察衛星を使って遭難搭乗員の位置や生存状況を確認する技術があったように思われる。東側の迎撃ミサイルの性能も追尾が徹底的に的確で凄いものだと思った。ここに登場した米空母は今話題のカール・ヴィンソンであり、この軍の米軍司令官役はジーン・ハックマンであった。彼は何故か海軍高官役が多い。
“ブリッジ・オブ・スパイ”は実話そのものを映画化したもの。1950年代に米軍の核兵器技術を盗み出したソ連スパイ・アベルがFBIに逮捕され、その弁護を主役・ジェームズ・ドノヴァン役のトム・ハンクスが行う。このアベルを将来起きるであろうスパイ交換のためという名目で、死刑にならないよう努力し懲役30年にすることに成功するが、これが国民世論から反発を買い、住まいには銃撃まで受ける。やがてパキスタンから飛び立った米偵察機U-2撃墜事件で搭乗員パワーズはソ連の捕虜となり、その解放のため今度はまたドノヴァン弁護士が推薦され、ただの民間人としてCIAと活動を開始。この時同時にベルリンの壁が建設され、東ベルリン側に留まり捕まった米人留学生も一緒に解放交渉を行う劇的なストーリー。2対1の交換と言う困難な交渉を、ドノヴァン弁護士は巧みなセリフでソ連、東独両政府を逆に脅迫する。題名の“ブリッジ”は彼ら“スパイ”の交換が行われたベルリンのグリーニッケ橋。ドノヴァン氏は帰国後のアベルに対するソ連側の扱いにも気遣うが・・・。
これは何が正義か見極めた上で、それを貫き通す強い精神力が称賛される話だ。米国にはこういう硬骨漢がしばしば現れる。そして一時は国全体が狂気に走っても、ふと正気に戻るところが米国の良さだ。さて現在ならば、さしずめスノーデン氏であろうか。
私の過ごし方としては、完全には無為とは行かないが、家族と一緒に暮らしながらも別行動をとらざるを得ない寂しいオッサンのGWでした。それでも無為の中英気を養い、また次のステップへと踏み出せれば有難いことだ。
そこで、このブログをどうしようかと思ったが、申し訳ないが まぁ現状の気分をそのまま掲載することにした。
休み前は、GW後の政治日程と懸念される番狂わせと何よりもその後のセル・イン・メイが懸念され、それをネタにした文章をこのブログに載せた。とはいうものの政治もマーケットも一寸先は闇であることをもう一度 肝に銘じたい。
政治は、フランスと韓国の大統領選挙がキィになる。フランスはほぼマクロン氏(実はお菓子のマカロンと同じ発音?)が優勢で彼に決まりのようで、ほぼ安心している。しかし、EUそれ自体は問題を抱えているので、いつまでもこれまでのようではEU域内の一般民衆の支持を次第に失うだろうことは明らかだ。今後どのように改革・変貌するのか気になるところだ。
韓国の両候補は、濃淡はあるもののいずれもコリア・ファーストのようだ。これが北を利することはないだろうか。つまりは日米韓の三角同盟にマイナスの影響を及ぼすのではないか大いに懸念されるところだ。
いずれの問題も、セル・イン・メイには微妙で大きな影を落とす。どのように影響するのかは、政治的結果が出ていても市場参加者が それをどのように解釈するかにかかっている。
セル・イン・メイには、それ以外にトランポノ・ミクスの行方を市場参加者が どう見ているかにも影響されるのだ。トランプの政策自身は論理矛盾しているので、それを市場がどのタイミングで、どのように咎めるのか、それはその時になるまで分からない。従い、市場から目を離せないと思っている。
それよりも もっと気がかりなのは北朝鮮情勢だ。基本は、米国が中国を道連れに北を追い込んでいる図式だが、この連合に割って入ってきたのが、ロシアだ。中村逸郎教授は あるテレビ番組で核兵器の精選された原料をロシアが提供したことがあると指摘していた。また最近は北方領土に北朝鮮人を労働者に入れて、経済開発を計画しており、ここに日本の資金3000億円が投入されれば、これが北の兵器開発の資金となるという解説もしていた。マンギョンボン号の定期航路で、労働者を大量にロシアに送り込むはずだという。このようなロシアの動きは、ウラン鉱が北で採掘できるので それを狙ってのことだという。
果たしてこのことを見越して安倍首相は張り切っているのだろうか。マヌケなことにならなければ良いが。
私は、トランプ大統領は既に北を軍事的に制圧することに決意したと思っている。それがいつかは、横須賀のロナルド・レーガンが動き出す時だと見ている。これにニミッツを加えた3個空母打撃群が朝鮮半島近海域に達した時が、攻撃準備完了の時だろう。7月になれば再び米韓合同演習が行われるとの報道もある。それと絡んでのことになるのだろう。
話をもどそう。選挙日程はこのブログが読まれる頃は、決着がついているはず。さしずめ月曜の朝にはフランスの結果が出ている。どうなることやらとは言うものの、当面GW以前に想定した予測に従って対処せざるを得ないところだ。
そういう見込みの中、休みたい一心で前半は過ごした。実際に完璧に無為に過ごせたのは1~2日程度だった。
この間、レンタル・ビデオを4本見た。
前半はアンジェリーナ・ジョリー主演の“ソルト”とリドリー・スコット監督の“天国の王国”だった。“ソルト”は冷戦時代の生き残りロシア・スパイ集団による米国襲撃の架空話だが、アンジェリーナ・ジョリーのアクションとともにくるくる変化する状況が結構面白かった。本編以外に異なるシナリオのディレクターズ・カット版があり、1枚で2度おいしいものだった。
“天国の王国”も主役の人物は架空のようだが、史実は踏まえており、これも戦争場面は迫力があった。実は、これは以前に見たことがあるのではないかとのかすかな記憶があるように思ったが定かではないので、もう一度見ることにしたのだった。時代背景は、日本では平氏滅亡の頃だ。この時代に白人の王国がエルサレムにあったとは知らなかった。信仰の自由と、エルサレム占有の正当性について何が正義か非常に難しい問題で、これが現在の欧州の混乱の原因の一つとなっているのではないか。アラブ側の英雄サラディンによるエルサレムの包囲奪還戦がこの映画の舞台になっている。この映画は、この客観状況を正確に伝えているのだろうか。私には断定できない微妙なところだ。
後半は、ジョン・ムーア監督の“エネミー・ライン”とスティーブン・スピルバーグ監督の“ブリッジ・オブ・スパイ”だった。
“エネミー・ライン”の舞台は、御存知1992年に起きた旧ユーゴスラビアの民族紛争で、和平交渉が終わった停戦直後のボスニアだ。NATO軍として参加した米空母から停戦状況を確認するために偵察に飛び立ったF/A18がセルビア軍事組織に撃墜され、搭乗員のパイロット1名は射殺され、航空士1名の逃走脱出劇となる。20年以上前の話だが、米軍には偵察衛星を使って遭難搭乗員の位置や生存状況を確認する技術があったように思われる。東側の迎撃ミサイルの性能も追尾が徹底的に的確で凄いものだと思った。ここに登場した米空母は今話題のカール・ヴィンソンであり、この軍の米軍司令官役はジーン・ハックマンであった。彼は何故か海軍高官役が多い。
“ブリッジ・オブ・スパイ”は実話そのものを映画化したもの。1950年代に米軍の核兵器技術を盗み出したソ連スパイ・アベルがFBIに逮捕され、その弁護を主役・ジェームズ・ドノヴァン役のトム・ハンクスが行う。このアベルを将来起きるであろうスパイ交換のためという名目で、死刑にならないよう努力し懲役30年にすることに成功するが、これが国民世論から反発を買い、住まいには銃撃まで受ける。やがてパキスタンから飛び立った米偵察機U-2撃墜事件で搭乗員パワーズはソ連の捕虜となり、その解放のため今度はまたドノヴァン弁護士が推薦され、ただの民間人としてCIAと活動を開始。この時同時にベルリンの壁が建設され、東ベルリン側に留まり捕まった米人留学生も一緒に解放交渉を行う劇的なストーリー。2対1の交換と言う困難な交渉を、ドノヴァン弁護士は巧みなセリフでソ連、東独両政府を逆に脅迫する。題名の“ブリッジ”は彼ら“スパイ”の交換が行われたベルリンのグリーニッケ橋。ドノヴァン氏は帰国後のアベルに対するソ連側の扱いにも気遣うが・・・。
これは何が正義か見極めた上で、それを貫き通す強い精神力が称賛される話だ。米国にはこういう硬骨漢がしばしば現れる。そして一時は国全体が狂気に走っても、ふと正気に戻るところが米国の良さだ。さて現在ならば、さしずめスノーデン氏であろうか。
私の過ごし方としては、完全には無為とは行かないが、家族と一緒に暮らしながらも別行動をとらざるを得ない寂しいオッサンのGWでした。それでも無為の中英気を養い、また次のステップへと踏み出せれば有難いことだ。
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