家庭の三大常備野菜として三つ目はニンジンの登場です。
たまねぎが『葉』じゃがいもは『茎』そして、ニンジンは『根』の部分を食べています。
何とこの三大野菜がそれぞれ違う部位だったとは知りませんでした。
ニンジンは二系統にわかれていて、私たちが日常食べている方は
ヨーロッパ型ニンジン
と呼ばれていてオレンジ色をした15センチ位の長さのものですね。
このニンジンにはカロチンが多く、年中出回っていますが本来の旬は9月頃から12月頃だそうです。
一方、アジア型ニンジンは日本では金時ニンジン(京ニンジン)
と呼ばれているものが代表されますが、金時ニンジンの赤色はリコピンによるもので、カロチンは含まれていません。
ここからはヨーロッパ型ニンジンのことを中心にお伝えしてまいります。
まず栄養成分では、カロチンが多いことは有名ですがそのほか
ビタミンB1、B2、C、鉄分やカリウム、カルシウムまた食物繊維などが
含まれていて
緑黄色野菜の王様とも呼ばれるように栄養価が高いお野菜です。
ニンジンのカロチン量は、中くらいのもの半本で、1日必要量がとれるといわれます。
調理の際覚えておくこととして
皆さんがあまり知らないことは、ニンジンの皮は、白っぽくとても薄いもので、
出荷地で既にむかれているということです。
日常、皮だと思ってむいて捨てている部分に、多くのグルタミン酸やカロチンなどの栄養が含まれているということなので
皮はできる限り薄くむくようにしたいですね。
また油を使う調理では200度を超える高温は避けたほうがカロチンの消化・吸収が良くなるため、調理は短時間で行うことと、
カロチンは、油に溶ける脂溶性ビタミンなので、
油と一緒に摂取することで、ビタミンAとしての吸収率がよくなります。
カロチンの吸収率は、生だと1割程度、煮ることで3割、油で調理することで5~6割になります。
ですから、カロチンをとるためには、油料理がとても効果的なのですね。
ニンジンは、生で食べるときには注意!
生のニンジンにはビタミンCを破壊する酵素が含まれているため
一緒に他の材料とつかうことでその食材のビタミンCも壊してしまいます。
またこの酵素は酢に弱いため生のニンジンは
酸味のきいたドレッシングをかけるか、ジュースにする場合はあらかじめ
ミキサーの中にレモン汁や酢を少し加えることで、
ビタミンC破壊酵素の働きを止めることができます。
さて、ニンジンもたまねぎやじゃがいもに負けないくらいの効能がいっぱいです。
まずカロチンといってもいくつか種類が有りますが特にβカロチンが豊富です。
①抗酸化作用があります
βカロチンは活性酸素を抑制し、体の抵抗力を高めるはたらきます。
②抗癌作用(抗腫瘍効果)として
・βカロチンは肺がんや、すい臓がんの抑制に効果あり。
・カロチンが変化して出来るビタミンAにより皮膚や粘膜を強化するので、
皮膚がん、喉頭(こうとう)がん、食道がんの予防になる。
(紫外線から肌を守るということで、南米では日光浴の前に
ニンジンジュースを飲んだり、ニンジンを食べる習慣があります。)
・食物繊維によって排便促進され大腸がんの予防につながる。
・カロチンやビタミンCの不足が子宮頚(しきゅうけい)がんの原因になること が、米国で発表されています。
③高血圧症に効果
ニンジンに含まれるカリウムには体内のナトリウムを排出するはたらきがあり、
これは血圧を下げるはたらきがあります。
④アレルギー抑制効果
Ⅰ型アレルギー性疾患といわれている花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、 ジンマシンなどを引き起こす最も身近なアレルギーへの抑制効果があることが
ニンジンジュースを与えた動物実験で実証されました。
(徳島県で開かれた日本薬学会で発表)
⑤眼精疲労(がんせいひろう)、角膜の乾燥、結膜炎などを予防します。
⑥冷え性に効果
鉄分を含むので、造血作用があり、血行を良くするため、貧血や冷え性に
効果あり
⑦肌のうるおいを与える。風邪の予防に
ビタミンAは皮膚やのど、気管支、肺などの上皮組織を正常に保つので、
肌にうるおいを与え、
風邪の予防にも効果があります。
民間療法として
①下痢にはニンジンのすりおろしや、やわらか煮を食べると効果があります。
②せき、気管支炎にニンジンをすりおろして食べたり、しぼり汁をさかずきに1~2杯飲みます。
③高血圧に1回に100g分のジュースを、1日に2~3回飲むと血圧を下げます。
④しもやけのかゆみには、すりおろした汁を直接、患部につけてマッサージすると効果があります。
このように、ニンジンの効用も目を見張りますね!
ではここで大切なたまねぎの薬効などの補足をして三大常備野菜のまとめをしたいと思います。
たまねぎの最大の薬効は、血液をサラサラにすること、そして最近注目されているのが
デトックス(毒抜き・毒出し)効果で、体内に蓄積された鉛の解毒効果があるそうです。
毎日1/4個以上で血液さらさら・・・玉ねぎ
カリウムの王様・・・・・・・・・・・・・・・・じゃがいも
緑黄色野菜の王様・・・・・・・・・・・・ニンジン
野菜ってすごい!
今回の三大常備野菜を見直して、毎日の食材に取り入れて行きたいと思います。
たまねぎが『葉』じゃがいもは『茎』そして、ニンジンは『根』の部分を食べています。
何とこの三大野菜がそれぞれ違う部位だったとは知りませんでした。
ニンジンは二系統にわかれていて、私たちが日常食べている方は
ヨーロッパ型ニンジン
と呼ばれていてオレンジ色をした15センチ位の長さのものですね。
このニンジンにはカロチンが多く、年中出回っていますが本来の旬は9月頃から12月頃だそうです。
一方、アジア型ニンジンは日本では金時ニンジン(京ニンジン)
と呼ばれているものが代表されますが、金時ニンジンの赤色はリコピンによるもので、カロチンは含まれていません。
ここからはヨーロッパ型ニンジンのことを中心にお伝えしてまいります。
まず栄養成分では、カロチンが多いことは有名ですがそのほか
ビタミンB1、B2、C、鉄分やカリウム、カルシウムまた食物繊維などが
含まれていて
緑黄色野菜の王様とも呼ばれるように栄養価が高いお野菜です。
ニンジンのカロチン量は、中くらいのもの半本で、1日必要量がとれるといわれます。
調理の際覚えておくこととして
皆さんがあまり知らないことは、ニンジンの皮は、白っぽくとても薄いもので、
出荷地で既にむかれているということです。
日常、皮だと思ってむいて捨てている部分に、多くのグルタミン酸やカロチンなどの栄養が含まれているということなので
皮はできる限り薄くむくようにしたいですね。
また油を使う調理では200度を超える高温は避けたほうがカロチンの消化・吸収が良くなるため、調理は短時間で行うことと、
カロチンは、油に溶ける脂溶性ビタミンなので、
油と一緒に摂取することで、ビタミンAとしての吸収率がよくなります。
カロチンの吸収率は、生だと1割程度、煮ることで3割、油で調理することで5~6割になります。
ですから、カロチンをとるためには、油料理がとても効果的なのですね。
ニンジンは、生で食べるときには注意!
生のニンジンにはビタミンCを破壊する酵素が含まれているため
一緒に他の材料とつかうことでその食材のビタミンCも壊してしまいます。
またこの酵素は酢に弱いため生のニンジンは
酸味のきいたドレッシングをかけるか、ジュースにする場合はあらかじめ
ミキサーの中にレモン汁や酢を少し加えることで、
ビタミンC破壊酵素の働きを止めることができます。
さて、ニンジンもたまねぎやじゃがいもに負けないくらいの効能がいっぱいです。
まずカロチンといってもいくつか種類が有りますが特にβカロチンが豊富です。
①抗酸化作用があります
βカロチンは活性酸素を抑制し、体の抵抗力を高めるはたらきます。
②抗癌作用(抗腫瘍効果)として
・βカロチンは肺がんや、すい臓がんの抑制に効果あり。
・カロチンが変化して出来るビタミンAにより皮膚や粘膜を強化するので、
皮膚がん、喉頭(こうとう)がん、食道がんの予防になる。
(紫外線から肌を守るということで、南米では日光浴の前に
ニンジンジュースを飲んだり、ニンジンを食べる習慣があります。)
・食物繊維によって排便促進され大腸がんの予防につながる。
・カロチンやビタミンCの不足が子宮頚(しきゅうけい)がんの原因になること が、米国で発表されています。
③高血圧症に効果
ニンジンに含まれるカリウムには体内のナトリウムを排出するはたらきがあり、
これは血圧を下げるはたらきがあります。
④アレルギー抑制効果
Ⅰ型アレルギー性疾患といわれている花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、 ジンマシンなどを引き起こす最も身近なアレルギーへの抑制効果があることが
ニンジンジュースを与えた動物実験で実証されました。
(徳島県で開かれた日本薬学会で発表)
⑤眼精疲労(がんせいひろう)、角膜の乾燥、結膜炎などを予防します。
⑥冷え性に効果
鉄分を含むので、造血作用があり、血行を良くするため、貧血や冷え性に
効果あり
⑦肌のうるおいを与える。風邪の予防に
ビタミンAは皮膚やのど、気管支、肺などの上皮組織を正常に保つので、
肌にうるおいを与え、
風邪の予防にも効果があります。
民間療法として
①下痢にはニンジンのすりおろしや、やわらか煮を食べると効果があります。
②せき、気管支炎にニンジンをすりおろして食べたり、しぼり汁をさかずきに1~2杯飲みます。
③高血圧に1回に100g分のジュースを、1日に2~3回飲むと血圧を下げます。
④しもやけのかゆみには、すりおろした汁を直接、患部につけてマッサージすると効果があります。
このように、ニンジンの効用も目を見張りますね!
ではここで大切なたまねぎの薬効などの補足をして三大常備野菜のまとめをしたいと思います。
たまねぎの最大の薬効は、血液をサラサラにすること、そして最近注目されているのが
デトックス(毒抜き・毒出し)効果で、体内に蓄積された鉛の解毒効果があるそうです。
毎日1/4個以上で血液さらさら・・・玉ねぎ
カリウムの王様・・・・・・・・・・・・・・・・じゃがいも
緑黄色野菜の王様・・・・・・・・・・・・ニンジン
野菜ってすごい!
今回の三大常備野菜を見直して、毎日の食材に取り入れて行きたいと思います。