色褪せた落葉樹の葉がゆっくりと舞い落ちてきました。
そよぐ風、空を見上げると秋の雲です。
10月になると自分の誕生月でもあり、少しソワソワするような何気に意識して日々を過ごしています。
先日、地元のフォーラム(男女共同参画センター横浜)で30周年の記念に
時の人である「角野 栄子さん」の講演会が開催されました。
鮮やかなエメラルドグリーンのニットワンピースに同色のソックス、グリーンの縁取りの眼鏡というスタイルで
さっそうと登場されました。
83歳という年齢は全く感じられないはつらつとした表情と講演中も崩れない姿勢、
90分のお話の後お休みも取らず、100名を超えるサイン会にも応じてくださったと伺いました。
私も「キキとジジ」という特別編その2を購入、何と2番目にサインしていただきました。
大先輩が現役で健康的にご活躍されているお姿は、
間もなく65歳を迎える私にはおおきな励みとなりました。
さて、姿勢を制御している感覚情報で今回は残りの「前庭覚」「体性感覚」のことをお伝えいたします。
前庭覚(前庭感覚)は耳(平衡聴覚器)の奥、側頭骨内にあって体の傾きや頭の回転運動が刺激となって、
前庭と半規管の内部にある感覚上皮を刺激します。
神経の経路は複雑になりますので割愛しますが、
体の情報で反射的に筋運動が調整されることで体の平衡感覚が保たれます。
体性感覚は、ヒトが立位の場合は足底感覚が情報源となります。
つまり体が支持する面との相対的な空間的位置関係の情報、
たとえば水平なところに立ち姿勢を保つ場合は
足底からの体性感覚情報によって、水平に関する感覚の基準が作られます。
視覚・前庭覚・体性感覚の3つは個々人の健康状態・疾病や環境、活動によって感覚入力に個人差が生まれます。
しかし、これらの感覚システムからの情報は脳や脊髄などの中枢神経系が関わって、姿勢が調整されています。
ですから、感覚への刺激が姿勢を改善するためには重要になってきます。
芸術の秋、おおいに五感を刺激してみましょう!
次回は理想的な立位など体幹のことなどもお伝えしてまいります。