きょうは処暑と呼ばれ、厳しい暑さの峠を越したという時期に入りましたが
最近の異常気象で大雨などの被害が後を絶たず、
また台風の発生も追い打ちをかけています。
どうか、各地の被害がこれ以上出ないように願うばかりです。
さて、今日は術後のリンパ浮腫の治療を振り返りながら
スキンケアのことをお伝えいたします。
以前は複合的理学療法とも言われ、それより遡り2000年に
ドイツのハンス・ハルトック先生とアネッテ先生より学んだ頃は
複合的物理疏泄療法と呼んでいました。
そして、現在は複合的治療と呼ばれ、内容は変わらず次の4項目を核としています。
*スキンケア
*リンパ誘導マッサージ(リンパドレナージ)
*圧迫療法
*圧迫下の運動療法
スキンケアは、治療を始める前の皮膚のチェックからはじまり、日常的には
皮膚を清潔にして保湿などを行うことです。
リンパ浮腫の皮膚は乾燥しやすいので感染症や炎症のもとになりやすいと言われます。
ケアには天然成分などの刺激の少ない保湿クリームがふさわしく、
潤いを与え、保てるように日々のケアが大切になります。
手のひらを密着して腕や足を包み込むように下から上へと、
体の末梢から中枢に向かって優しく塗りましょう。
同時に、リンパの流れを良くするセルフケアにつながります。
すでに浮腫が発症していると圧迫のための弾性スリーブ・ストッキングを
着用されていると思いますが、夏季は日焼けや虫刺されにも注意が必要です。
湿度が高く蒸し暑い日もあると思いますが、あせもなどにならないよう
シャワーで洗い流したり、かゆみが出て搔きむしると傷が出来て炎症を起こすもとになりますので、
早めの対応をされますように。
では、次回もスキンケア②をよろしくお願いします。
朝夕は涼しい風と共に虫の合唱も聞こえるようになったこの頃です。
どうぞ健やかにお過ごし下さいませ。