秋も深まり、日中も冷たい風が吹いて空気も乾燥してまいりました。
この時期になると洗顔後のお肌のツッパリ感や、手足のかさつきが気になり始めます。
そして、家事などでお湯を使った後などは油分が失われて更に手指の荒れが目立つようになります。
さて東洋医学では病気の原因が次の3つに分けられますが、お肌の健康も同じことが言えます。
1.内因:七情 (心のストレス)
怒、喜、憂、思、恐、悲、驚の7つの感情
2.外因:六淫 (環境のストレス)
風、火、湿、燥、寒、暑の6つの外界からの環境
3.不内外因(自己の不摂生)
暴飲暴食、夜更かし他、自己の不摂生
と言うことで、この時期には2番目の外因が大きく影響しますが1、内因や3、不内外因も
大きくかかわってくることはいうまでもありません。
赤ちゃんの肌は、みずみずしくてピチピチとしていますが、20歳代後半から細胞の老化が
はじまると言われています。
「いつまでも若々しい肌を保ちたい」とは誰もが望むことですが
それぞれ生まれ持った肌体質の違いこそあれ、肌老化をとめることは出来ません。
一般に言われる肌老化の原因のひとつとして
「紫外線」は、光老化ともいわれ外因の火(熱)にあたると考えられます。
紫外線を浴びると肌にストレスがかかり細胞にダメージがあたえられ活性酸素を
発生する原因にもつながります。
しかしこれらの原因を考慮することで肌老化の進度を遅らせることは出来ます。
まず基本的な肌の手入れを考えて見ましょう。
一番大切なのは「洗顔」です。
正しい洗顔は肌の新陳代謝を高めてくれます。
皮膚は三層構造ですが一番上の表皮の細胞は、皮膚の下のほうから細胞の活性化
で新しい肌が表面に移動してくると、古い表皮は垢となってはがれていきます。
健康ならば28日周期で繰り返され、このような肌の新陳代謝のことを
「ターンオーバー」といわれています。
では正しい洗顔で肌の余分な皮脂や汚れを取り除きましょう!
①かるくぬるま湯で洗いほこりやよごれを落とします。
②ご自分の肌体質に合った洗顔料を良く泡立てます。
③こすらずに中心から外に向けて円を描くようにマッサージします。
皮脂の分泌の多いTゾーンは念入りに洗います。
④洗顔料が残らないようにしっかりとすすぎます。
⑤タオルを軽く押しあて水分を吸収してもらうようにふきます。
次に化粧水で水分を補って肌を整えます。
乾燥肌を防ぐ為にもたっぷりと水分を与えて、特に乾燥が気になるポイントには
油分を補うようにします。
さあ基本的な毎日の手入れのほかに大切なことは
①バランスの取れた食事で1日30品目目標に!
特に乾燥肌の方にお勧めは、ビタミンチェックをしてみましょう。
これは、毎日食べたお野菜や食材をチェックすることで栄養の偏りや嗜好の偏りをなくします。
ビタミンA・・レバーやうなぎ・緑黄色野菜(人参・ほうれん草・小松菜など)
ビタミンB・・豆類・豚肉
ビタミンC・・レモン・柿・ブロッコリー・赤ピーマン
ビタミンE・・ごま・かぼちゃ・アボガド・ナッツ類(アーモンド・落花生)
肌の保水性を高めるためには、
ネバネバした植物性の食物(納豆、山芋、オクラ、じゅん菜、なめこ)などを。
その他、ウナギ、スッポン、ナマコなども効果的です。
②質の良い睡眠をとることで肌の新陳代謝も活性化します。1日8時間を目標に!
③自分のレベルに合った運動を行うこと。運動による発汗は新陳代謝を高めて
皮膚の免疫力アップや、皮膚細胞を活性化します。そのほか、ストレス解消にも つながります。
運動は手軽に出来るものから始めることと継続が大切です。
お勧めは、ウオーキングなど全身を動かす有酸素運動
お肌には軽いパッティング・・指の第一関節をまげて指の腹を使って顔や首周り や頭を軽く叩きます。
この方法は古来中国では導引という健康法ですが肌の血行をよくして細胞を活性化するものです。
さあ、細胞の老化は始まっています。
水分以外にも真皮に含まれるコラーゲンやエラスチンの量が減少して肌の弾力がなくなってきます。
早く対策を講じて肌本来の力を引き出すことで、年齢を重ねても美しい素肌を保てるようにしたいものです。
老化を感じたその日から、決して諦めないこと。細胞は日々生まれ変わっているのですから・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます