七里ガ浜の日の出
明けましておめでとうございます。
今年も皆々様が益々健康で笑顔あふれる年になりますように
心よりお祈り申し上げます。
さて、世界の長寿国と言われる我が国も平均寿命が右肩上がりとなっていて
2050年には女性の平均寿命は90歳を超えると予測されています。
まさに「人生100年時代」という言葉が現実的な響きになっています。
この超高齢化時代をどう生き抜くか、これは一人一人の課題になって参ります。
ご存知のように「健康寿命」は健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる時間のことですが、
やはり大事な基本は心身共に「健康」であることです。
特に老後に求められるのは元気で自分のできることで社会の中に参加することや
何か生きがいを持つことも大切だと感じます。
そこで本年最初の投稿は「人生100年時代」のタイトルに伴い以前にも取り上げました
『養生訓』を抜粋してお伝えいたします。
『養生訓』で知られる貝原益軒先生は、この書を1713年当時83歳で書き記し翌年に流布されたと言われています。
その一節から「気から百病生ず」では、中国最古の医学書『素問』の
【怒れば気上がる。喜べば気緩まる。悲しめば気消ゆ。恐るれば気めぐらず。
寒ければ気閉ず。暑ければ気泄(も)る。驚けば気乱れる。労すれば気へる。
思えば気結ぼうる。】を引いて、
すべての病はみな気から生ずる。それゆえ養生の道は気を調整することが重要である。
調整するというのは気を和らげ平らかにすること。
また、総論の別項目から引用して、気を養う道は動と静を時に応じて実行することが気を養う道。
そして、楽しみをうしなわないことは養生の根本と書かれています。
この養生訓はご入滅二年前に記された後世の人々に残された遺言とも言われています。
長寿長生が単なる有機体の一物として長く生きることではなく、真の人生の楽しみを示された訓えとして今後もご紹介したいと思います。
私はこれから人生100年を生き抜く知恵としても養生訓は大切な基本にして参ります。
では、健康塾通信を本年もどうぞよろしくお願い致します。
2023年うのとし元旦 健康塾主宰 古賀公子
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