皆様、こんばんは!
来週はぐずついた天気が予想されていますが、今日の晴れ間はいかがお過ごしでしたか?
さて、運動器の機能向上で手軽にできることは、皆様もご存知なウオーキングです。
以前は、1日1万歩と言われていましたが、疲労による支障が増えたこともあり
現在は、1日6000~8000歩ほどを目標にやや息があがるスピードで歩くことを推奨しています。
前回、「要介護となる原因」をお伝えしましたが、このように自分の脚で支障なく歩き続けることが
第一の目標です。ただ、思わぬところに歩けなくなる原因が隠されていることが有りますので
高齢による衰弱で、転倒・骨折につながらないように関節疾患などの運動器の機能向上は必須です。
まずは私の介護サポート体験からお伝えいたします。
長くなりますがどうぞよろしくお願い致します。
実は、母が生前入居していたサービス付き高齢者住宅に居た頃のことです。
ちょうどクリスマスの日、トイレから出て洗面台に行こうとしたところで母は
膝から崩れ、恥骨を骨折しました。田舎から呼び寄せて、初めての暮れの事でした。
足の筋力が徐々に落ちて歩行がおぼつかない母でしたが、なんとか室内のトイレくらいは
自分の足で歩いていこうと努力していました。
私は、母がベットの柵を伝いながらトイレに入り、トイレから洗面所に行く2.3歩のところに
怪我防止の目的で、天井からツッパリポールを取り付けてもらいました。
病院も暮れからお正月にかけてはお休みになるので、その日が介護用品などを扱う業者も
最終日でした。
新たなポールが付いたところで、母には歩行やポールをつかむ動作などの練習もしてもらいました。
これで大丈夫と、安心して夕方ころ施設を出ました。
ところがその後、母が洗面所の横で前のめりで倒れていて、かなり痛みを訴えているので
救急車の手配をしているとの連絡がきたのは、私が自宅へ戻った2時間後でした。
1件目の病院で検査・診断の結果、骨折も見られないとのことで日付が変わるころ、施設に戻りましたが
母は翌朝まで、座薬も痛み止めも効かず激しい痛みを訴えていたので、別の整形外科を受診しました。
そこで、「恥骨骨折」と判明しましたが、他の部位の骨折と違い恥骨は固定できないので
自然治癒に頼ることしかできません。しかもこの時期入院できる病院はなく、
やむ負えず施設でお世話になることにしました。
サービス付き高齢者住宅は、医師や看護士は常駐しておらず、特に生活の中でリハビリなどのメニュ-などもありません。
あくまでも、サービス程度の事しか望めない所です。
もう少し介助や見守りなどをしてほしい場合は、家族が出来ない分
それをサポートしてもらう方法を考えなければならないということです。
高齢者の介護施設を探す上での要素としては、入居するかたの身体状況に応じて、
何を重視してより良い施設ライフを過ごしてもらうかを考えることは大切なことです。
母のこの時の怪我の原因は、私の予想ですが新たな補助として取り付けたポールでの動線に不慣れであったことや
室内でのスリッパ使用などに、見落としがあったのではと感じられました。
また、サービス付き高齢者住宅は部屋の中に、お風呂・ミニキッチン・トイレ・洗面所・洗濯機置き場が有って
入居者も要支援以前の方から幅広い方が入居されています。
介護が必要な方も、施設のヘルパーさんが定期的に循環してその方に必要なメニューに基づいて、
サービス(お風呂やトイレの介助・食堂への移動など)を提供してくれます。
母の様に、洗面所の前で倒れてから発見されるまでどのくらい経過していたかは
定かではありません。これは、独居状態の方には起こりうることです。
それから約1週間更に新たな事態が起きました。
恥骨骨折の痛みは、上半身も下半身も動くことで痛みを伴いますので
当然、ベットに寝たきりとなりオムツの生活になります。おむつ替えなどもかなり、痛みをこらえていたと思います。
私が年明け2日に行った折、そろそろ足のマッサージをしようとかけ布団を持ち上げた瞬間、悪臭がしてきました。
急いで靴下を脱がしたところ、更に強い悪臭と指の間が黒くなっているのが目に飛び込んできました。
これは五本指ソックスで指を圧迫されていたことで血流障害を起こし、壊疽の始まりでした。
ヘルパーさんも出来るだけ痛みを伴うことは避けようと思ったに違いありませんが、
母は顔と手は拭いてもらっていたようですが、
病院から帰って以来、五本指靴下を履いたままで足の手入れは全くしてもらえていませんでした。
わたしも暮れの30日に尋ねたときは、足を見てなかったので気付いてあげれず、
母にはとてもつらい思いをさせてしまいました。
でも、この時気が付いていなければ、もっと大事に至るところでした。
それからしばらくはベビーオイルで指をマッサージして、
爪も清潔に手入れをするのを日課としました。
大変長くなりましたが、最後までお読みくださり有難うございました。
転倒・骨折からはじまり、たとえ歩ける方でも、足の皮膚やつめの状態に気づけないことは高齢になるほど多くなっています。
そして、チェックを怠ると歩行に大きな影響を及ぼします。
では、次回は高齢者の足のトラブルについて、データーを参考にお伝えいたします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます