一時期、タミフル内服後に子どもがアパートから飛び降りた、あるいは急に走り出し道路に飛び出した、などの異常行動が話題となり、厚労省は10歳代へのタミフルの処方を禁止し、現在もその状態が続いています。
あれから大分経過しますが、その後検証されたのでしょうか?
公式見解は伝わってきませんね。
目に付いた記事を紹介します;
■ 抗インフルエンザ薬使用例の異常行動、80%以上が睡眠中・覚醒直後に発生
(2013/10/18:日経メディカル)
抗インフルエンザ薬が処方された20歳未満の患者700例以上を対象に行ったアンケート調査で、異常行動はタミフルが処方された群(10歳未満)、リレンザが処方された群とも約15%で認められ、全体の80%以上は睡眠時または覚醒直後に発生していたことが分かった。ライフ調剤薬局(愛知県)の近藤一朗氏らが、第46回日本薬剤師会学術大会(9月22~23日、開催地:大阪市)で報告。抗インフルエンザ薬の服薬指導において、特に睡眠時、覚醒直後に患者から目を離さないよう注意喚起することの重要性を指摘した。
抗インフルエンザ薬を使用した小児で異常行動が見られたという報告は毎シーズン行われる。その都度、抗インフルエンザ薬との関連が話題となるが、現時点で、抗インフルエンザ薬との因果関係は確認されていない。しかし、インフルエンザ患者に少なからず起きていることは確かで、処方時の注意喚起は非常に重要となる。
厚生労働科学研究「インフルエンザ罹患に伴う異常行動研究」の2011/12年シーズンの報告でも、特定の因果関係は認められないことが示された。同報告は、わが国の全医療機関を対象に、インフルエンザ様疾患と診断され、かつ重度の異常な行動(飛び降り、急に走り出すなど、制止しなければ生命に影響が及ぶ可能性のある行動)を示した患者に関する前向き調査だ。
この調査で、2011/12年シーズンに、重度の異常な行動を起こした患者は92例。年齢は平均8.5歳、中央値8歳で、男性が74%。イナビル吸入後の飛び降りによる死亡が1例認められた。服用薬別(他薬併用あり)の件数(調査総数49件)は、アセトアミノフェン16件(飛び降り、突然走り出すは11件)、タミフル9件(同3件)、イナビル9件(同6件)、リレンザ7件(同3件)。医薬品非使用でも8件(同8件)認められた。
同調査の前年シーズンまでの結果とほぼ一致しており、「これまでと同様に、抗ウイルス薬の種類、使用の有無と異常行動については、特定の関係に限られるものではないと考えられた」とまとめられた。そのうえで「抗インフルエンザ薬の処方の有無に関わらず、インフルエンザ発症後の異常行動に関して注意喚起する」こと、「抗インフルエンザ薬についても、従来同様の注意喚起を徹底するとともに、異常行動の収集・評価を継続して行う」ことが必要とされた。
いつまで10歳代へのタミフル投薬制限を続けるのでしょうか?
あれから大分経過しますが、その後検証されたのでしょうか?
公式見解は伝わってきませんね。
目に付いた記事を紹介します;
■ 抗インフルエンザ薬使用例の異常行動、80%以上が睡眠中・覚醒直後に発生
(2013/10/18:日経メディカル)
抗インフルエンザ薬が処方された20歳未満の患者700例以上を対象に行ったアンケート調査で、異常行動はタミフルが処方された群(10歳未満)、リレンザが処方された群とも約15%で認められ、全体の80%以上は睡眠時または覚醒直後に発生していたことが分かった。ライフ調剤薬局(愛知県)の近藤一朗氏らが、第46回日本薬剤師会学術大会(9月22~23日、開催地:大阪市)で報告。抗インフルエンザ薬の服薬指導において、特に睡眠時、覚醒直後に患者から目を離さないよう注意喚起することの重要性を指摘した。
抗インフルエンザ薬を使用した小児で異常行動が見られたという報告は毎シーズン行われる。その都度、抗インフルエンザ薬との関連が話題となるが、現時点で、抗インフルエンザ薬との因果関係は確認されていない。しかし、インフルエンザ患者に少なからず起きていることは確かで、処方時の注意喚起は非常に重要となる。
厚生労働科学研究「インフルエンザ罹患に伴う異常行動研究」の2011/12年シーズンの報告でも、特定の因果関係は認められないことが示された。同報告は、わが国の全医療機関を対象に、インフルエンザ様疾患と診断され、かつ重度の異常な行動(飛び降り、急に走り出すなど、制止しなければ生命に影響が及ぶ可能性のある行動)を示した患者に関する前向き調査だ。
この調査で、2011/12年シーズンに、重度の異常な行動を起こした患者は92例。年齢は平均8.5歳、中央値8歳で、男性が74%。イナビル吸入後の飛び降りによる死亡が1例認められた。服用薬別(他薬併用あり)の件数(調査総数49件)は、アセトアミノフェン16件(飛び降り、突然走り出すは11件)、タミフル9件(同3件)、イナビル9件(同6件)、リレンザ7件(同3件)。医薬品非使用でも8件(同8件)認められた。
同調査の前年シーズンまでの結果とほぼ一致しており、「これまでと同様に、抗ウイルス薬の種類、使用の有無と異常行動については、特定の関係に限られるものではないと考えられた」とまとめられた。そのうえで「抗インフルエンザ薬の処方の有無に関わらず、インフルエンザ発症後の異常行動に関して注意喚起する」こと、「抗インフルエンザ薬についても、従来同様の注意喚起を徹底するとともに、異常行動の収集・評価を継続して行う」ことが必要とされた。
いつまで10歳代へのタミフル投薬制限を続けるのでしょうか?