徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

花粉症は「初期療法」で上品に乗り切りましょう。

2016年02月20日 06時17分37秒 | 小児科診療
 花粉症の季節が始まりました。
 流行中のインフルエンザに混ざって、薬をもらいに来る花粉症患者さんが散見されるようになりました。

 例年、花粉症に悩まされるけど今年はまだ大丈夫かなあ・・・という方へ。
 「初期療法」といって、花粉症の症状が出るか出ないかのうちに治療を始めれば、軽く済むのです。
 赤い目をしてゴーグルとマスクという“怪しい”重装備が避けられるかもしれません。

■ 花粉症持ちの人は「初期療法」で早めの予防・治療を ‐ 内閣府政府広報室
[2016/02/19:マイナビニュース]
 内閣府政府広報室はこのほど、花粉症対策の基本情報について、政府広報オンラインで発表した。
 花粉症の原因となるスギ・ヒノキ花粉は、地域などにもよるが、例年2月から3月にかけて飛散のピークを迎える。今回は、すでに症状が出ている人だけではなく、まだ症状が出ていない人のための予防策についても紹介している。
 まだ症状が出ていない人のための予防策としては、「規則正しい生活習慣」を挙げている。花粉症の発症や症状の悪化には、生活習慣の乱れによる免疫機能の異常が影響すると言われている。そのため、十分な睡眠や適度な運動など規則正しい生活習慣を心がけ、正常な免疫機能を保つことが大切。また、鼻などの粘膜を正常に保つためには、風邪をひかない、たばこを吸わない、過度の飲酒をしないこともポイントとしている。
 一方で、毎年花粉症の症状が現れている人は、悪化する前に「初期療法」を行うことも効果的とのこと。初期療法とは、花粉が飛び始める前から予防的に抗ヒスタミン薬などを服用するというもの。症状が出てから治療を始めるよりも症状を軽減し、治療期間が短くなるなどの効果が期待できるという。


 私ももう、薬を飲みはじめています(^^;)。

■ 薬の早期投与で花粉症の重症化を防ぐ「初期療法」とは
[2016/02/17:マイナビニュース]より
 「花粉症」のアレルギー症状は、花粉飛散開始前から薬を投与する「初期療法」を行うことでシーズン中のつらさを緩和できる。本稿では、あまきクリニック院長の味木幸医師の解説をもとに、花粉症における初期療法の重要性について紹介する。
 花粉症の症状が悪化してから治療を始めると、それだけ効果が強い薬を使用する必要があるし、症状が緩和されるまでの時間もかかる。近年では、花粉飛散開始の2週間ほど前から薬を使い始めると、シーズン中の症状が軽くなることがわかってきている。これが初期療法だ。
 「飛散開始の2週間ぐらい前から、抗アレルギー薬を内服と外用で両方とも使用します。シーズン前に薬を投与することで、飛散時期に向けて体の"準備"を整えるという意味合いがあります」。
 目のための投薬というと外用の点眼のイメージが強く、内服薬はあまり意味をなさないのではと考えている人もいるだろう。それでも、やはり体の内と外から防御した方が効き目は高いと味木医師は指摘する。
 地域によっては、既に「1平方cmあたりの花粉が連続して1個になった最初の日」と定義されている飛散開始日を迎えているだろう。
 「じゃあもう、今から治療しても遅いじゃないか」と感じるかもしれないが、花粉が飛散しだしてからでもシーズン序盤に治療を始めておけば、ピーク時の症状を緩和できるという。まだ決して遅くないのだ。

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