正月の間少なかった迷惑メールも、このところまた増えてきているみたいです。ただ、以前はやたら風俗系とかお金儲けだとか、一目でそれと分かる類のものばかりでしたが、少し前はそういうものに混じって、会社や関係者からの連絡を装ってみたり懸賞に当たりました、というような物がちらほら混じり、更に最近では、奇特なお金持ちがお金の使い道に困ってあなたに白羽の矢を立てた、なんていうような、あしながおじさん系とでも分類すればよさそうな内容の物が混じってきています。どれもこれもメールに記載されたアドレスをクリックさせてサイトに導くのが目的のものばかりですが、その口上の進化ぶりが、娯楽の一つと思えば結構これがまた楽しめたりもします。よくもまあこんな短時間に手を変え品を変え話を変えてくるものよ、とその創意工夫ぶりにはほとほと感心もしますし、あんまり面白いので思わずクリックしてみようかな? なんていたずら心が湧き上がったことも一再ならずではありますが、もちろんそんなものをクリックした日にはどんな災難が降りかかるかしれたものではないので、未だ1度もそのアドレスのサイトを見に行ったことはありません。まあありていに言って迷惑には違いないのですが、ちょっと便利だから、と登録したクレジットカードのサイトから毎日うんざりするほど広告メールが送られてくるほうが余程迷惑で腹ただしいものがありますので、上記のような誘導狙いのメールはさほど実害がなかったりします。もっとも、この調子で進化を続けて行って、それこそスティーブ・ジョブズのプレゼンのようなレベルにまで達したり、あるいは読むだけでヒトを催眠に陥れるような驚異的な文章が生まれたりするようなSF展開があったりしたら、思わず何も考えないでクリックしてしまったりする日がくるのかもしれませんね。ある意味、テキストだけでそこまで出来るとしたらそれこそまさに文筆家としては神の領域とも言うべき理想の境地と言えるのでしょうが、それが小説とかからではなくて迷惑メールなんかから生まれたりしたら、世の文筆家やその志望者達は立つ瀬がないでしょうね。でも、欲望を原動力にウイルス並みに変化し、進化していくその様を見ていましたら、今しばらくはともかくとして、50年後とか100年後位には本当にそんな文章が出来上がっているかもしれません。と、ここまで考えては見たのですが、果たしてテキストだけで情報をやり取りするようなシステムがそれまで残っているかどうかの方をまず問われるでしょうね。
などとくだらないことを考えながら、今日も今日とて新刊作成の作業続行中です。表紙と本文の貼り合わせはだいたい終わり、そろそろ最後の裁断に移りつつあります。ここまで、だいたい予定通りの進行状況です。
などとくだらないことを考えながら、今日も今日とて新刊作成の作業続行中です。表紙と本文の貼り合わせはだいたい終わり、そろそろ最後の裁断に移りつつあります。ここまで、だいたい予定通りの進行状況です。