かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

動物ではなく、ヒトの身体でES細胞を役立てる日がついに来ようとしているようです。

2012-01-30 22:18:25 | Weblog
 今日は恐る恐る仕事に行きました。一昨日は発熱し、熱にうなされながらも11時間も寝てしまったせいか、昨晩はなかなか寝付くことが出来ず、多分実質4時間くらいしか寝ていません。かつ熱は下がっているものの、本当に病は収まったかどうか判断のつかない病み上がり状態ときては、果たして少なくとも定時まで仕事をこなせるのかどうか、まるでおぼつかなかったのです。でも案ずるより産むが易しとはこのこととばかりに、案外やってみたら心身ともに平気なもので、具合よく1日を過ごすことが出来ました。元気一杯気力充実! というような状況よりも、かえって今日くらい引き気味の方が何かと調子はいいようです。ただ、後2,3日はこの寒波が続くので、油断は禁物、と考えています。今朝もこれまでなかった溜池の氷が見事に一面に浮き出しているのが観られましたし、明後日はかなりしっかり雪も降るらしいとの予報です。まだまだ体調も不安が残る状況ですから、あまり無理せずにできるだけ暖かくして、一日一日寒さをやり過ごしたいです。

 さて、空模様ばかり見ていたら体の芯まで冷え切ってしまいそうなので、ネットで何か明るい話題を探しておりましたら、ES細胞を利用して失明状態の患者2名がかなり見える状態に回復した、というニュースが見つかりました。アメリカの研究機関の成果だそうですが、なんでも、不妊治療で不要になった受精卵から採取されたES細胞を患者の網膜組織に注入した所、歩くのも困難をきたしていた人が、自由に動き回り、字を書いて読めるようになった、というのだそうです。まだ何時までその改善状態が続くか不明であり、失明全般の治療法が見つかったわけではない、と研究者はのたまっておられるそうですが、一方で更に治験を増やして、全米で12名の治療を試みることを計画されているそうです。ES細胞iPS細胞とか、この手の話題は研究室レベルのものが多くて、実用化を目指していた企業が資金難で撤退したりといったい何時使えるようになるのかと気を揉んでおりましたが、思ったよりも着々とヒトでの応用が始まりつつあるようです。その先には色々と倫理的な問題も横たわっているのでしょうし、それに対して法律とか政治とかはまるで遅れてついていけていないようですし、その前途はまさに多難、という気も致しますが、その成果を心待ちにしている患者さんの事を思えば、艱難辛苦を乗り越えて、着実でたゆまぬ歩みで未来を切り開いて欲しいものです。

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