かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

経口免疫療法、全国的には危なっかしい事例も過去幾つかあったようです。

2017-11-19 20:33:43 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は4.8℃、最高気温は12.1℃、五條市アメダスの最低気温は3.2℃、最高気温は10.2℃でした。基本晴れの一日でしたが、雲が多く日差しが陰りがちで、昼間の気温はさほど上がりませんでした。また、夜になって冷え込みがきつくなってきているため、明日朝はかなり厳しい寒さになるかもしれません。

 さて、横浜で牛乳アレルギーの経口減感作療法に取り組んでいた子供が一時重篤な状態に陥ったのを受けて、全国で同様の事例が無いか調べた緊急調査の結果が、日本小児アレルギー学会で発表されました。調査対象は、「経口減感作療法」やその前段階で実際に当該食品を食べて反応を観察する「経口負荷試験」を実施している344施設で、そのうち286施設から回答が得られたとのことです。
 それによると、呼吸困難などの重いアレルギー症状が出た子どもが18人おり、このうち治療や検査に関連して症状が出た子どもが8人いたことが判明、現在はいずれも後遺症はなく、その後回復したとされます。
 そもそもからして、きついアナフィラキシーショックを起こしかねないアレルギー物質を少しずつ摂取することで身体を慣らしていこうという、考えてみると命がけに成りかねない結構危ない事をやる治療法ですが、ほんの僅かでも口に入るとたちまち発症して制御不能になるレベルの人間からしたら、この療法で、知らないうちに少量が口に入ってきてもとりあえず命には別状がないというだけでも成りうる可能性があるならば、挑戦する意義はある、と考えるのはよくわかる気がします。
 それにしても、何故食べ物でだけ、危険なアナフィラキシーショックが生じるのか、実に不思議です。花粉症でアナフィラキシーなんて出てきたらそれこそ生きた心地もしないので、そういう意味では助かりますが、花粉症などのアレルギー持ちは何らかの食物アレルギーを併発しやすい、という話も聞きますし、あまり安閑ともしてられません。しかし、消化器官を介したアレルギー物質と免疫機構とのやり取りは、まだまだ謎の多い不思議に取り巻かれているようです。早くその全貌が解明されてくれると助かるのですが、中々先は遠そうですね。

コメント
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