政府が色々と失点を重ねている大チャンスに、それを上回る失点を叩き出すお家芸は、もはや治らないのでしょうか。

　今朝の奈良市アメダスの最低気温は１９．１℃、昼の最高気温は２２．３℃、五條市アメダスの最低気温は１８．２℃、最高気温は２１．４℃でした。今日は朝のうち曇でじきにパラパラと小雨が降り出し、日中は降ったり止んだりのぐずついたいかにも梅雨らしい空模様でした。気象庁によると、明日の午後から梅雨前線が活発化し、明後日にかけて、ところにより大雨が降る不安定な天気になるとの予想だそうです。特に明日は九州では過去何度も水害をもたらした、次々に積乱雲が生まれて絶え間なく豪雨をもたらすという線状降水帯が発生する恐れがあるとかで、厳重な警戒が呼びかけられています。我らが近畿地方でも南部の方は警報レベルの大雨が降る可能性が高く、奈良県など中部以北でも一時的に短時間ながら強烈な雨が観測されるかもしれない、とのこと。明日は出かける時に傘を忘れたりしないように、またひどい降りの時は室内でおとなしくしているのが良さそうです。

　さて、何かと話題の新型コロナウイルスワクチンの接種ですが、枚方にいる母は昨日ようやく１回めの接種を受けたとかで、連絡がありました。幸い副作用もなさそうで、次の２回めに向けて気合が入っているようです。我が橿原市は奈良県内では遅れている方らしいですが、年寄りがまだまだですから、私や家内の順番が回ってくるのはまだ随分先のことになります。この調子で７月までに接種が完了するかと言うと今のペースなら絶望的なわけですが、なんでも総務省から各自治体へ接種を急ぎ７月までに終えるよう促す連絡が入ってきているとのネットニュースも見ました。オリンピック開催に向けてのゴリ押しなのかもしれませんが、厚労省とかではなく地方交付金を握っている総務省が連絡するところになんとも嫌らしさを感じます。
　一方、不備が多くて話題の接種予約システムですが、朝日新聞出版と毎日新聞がその不備を報道すべく架空の接種券番号を予約システムに入力し、実際に予約できることを「取材」して記事にしたという「事件」。システムを構築している防衛省が両社に厳重抗議を申し入れたり法的措置が検討されたりして両社を揺るがす事態に発展しかねないありさまになり、毎度両社の軽率な取り組みが改めて浮き彫りになっているのを感じさせられますが、立憲民主党の枝野代表が『早い段階で気付かせてくれてありがとう』と言うべきなのに、と防衛省に噛み付いているのを見て、これではとても政権交代など無理だと思わざるを得ませんでした。盗人猛々しいというか、非常事態に倫理観が欠如した行動はただの蛮勇でしかないでしょうに、それをたしなめるどころか称揚しようというのは、とても責任ある政党の党首の見解とは思えません。せっかく政府が新型コロナ対策でもたつき首相の支持率が低迷しているという絶好の機会にこのようなオウンゴールを決めるという悪体質は、もはや骨の髄まで染み付いて滅ぶまで解けない呪縛と化しているかのごとくです。こういうときこそ野党がしっかりした姿勢を見せてくれないといけないと思うのですが。