かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

今年のカメムシ大発生も、結局は農水省の政策失敗に起因していると思います。

2024-08-15 19:43:50 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は26.2℃、昼の最高気温は36.3℃、五條市の今朝の最低気温は22.8℃、昼の最高気温は37℃でした。
 今日も朝から憎い太陽が熱線を照り付けてきて熱くなった1日でしたが、今日はこの夏初めて、ツクツクボウシの鳴き声を聞きました。まだ十分伸びやかな発音ではありませんでしたが、ツクツクボウシが鳴き出すと、いよいよ夏も後半に差し掛かってきたなという感じがしてきます。8月も中日ですし、そろそろ朝くらいは少しは涼しくなってくれてもバチは当たらないと思うのですが、まだしばらくは真夏日が続くようですね。まあ今日は幸いなことに夕立がこちらでもあって、窓から入ってくる風が涼しげになっています。明日以降もこうだといいのですが。

 さて、今年はカメムシが大発生ということであちこちで問題になっています。特に農業現場では、カメムシに吸われて実が落ちたり変形したりする果物が多く出ており、この秋の実りが心配になってきます。果物を襲うカメムシは、およそ体長1〜1.5cmくらいとやや大型の、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシの3種で、奈良県では従来チャバネアオカメムシが圧倒的に多かったのですが、このところツヤアオカメムシが増えてきています。一方クサギカメムシはほとんど見られません。それらのカメムシのうち、チャバネアオカメムシはその生態がよく知られていて、スギやヒノキの実(毬果)を餌として増殖し、越冬したやつが春から夏にかけて暴れ、ちょうど今頃に世代交代して、新世代がまた暴れだしてきます。最近は毎年のようにスギ花粉が多いというのが春先に話題になりますが、花粉が多いということは実が多くなりがちで、実が増えると餌が豊富になるカメムシも増えるという、嫌なサイクルが出来上がっています。
 一方で、例えば戦前の果樹の園芸書などを読むと主要害虫にカメムシが無かったりします。それを考えると、花粉症と同じくカメムシも農水省の林業政策の失敗で増えているのだなという気がします。国民の多くを病気にして生産性を下げただけでなく、更に食糧生産にも打撃を与えている省庁が、食糧政策を司るという笑えないジョークが我が国の今の姿だと言うのは、さすがになんとかならないものかと思わずにはいられません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする